前日の米国株市場では、NYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って上昇、これを受けて東京市場も朝方からリスクを取る動きが活発だった。
原油価格が連日で急落しており、インフレに対する過度な警戒感や企業収益に対する懸念が和らいだことが、市場のセンチメント改善に寄与した。
また、まん延防止等重点措置が来週21日の期限をもって17都道府県で解除される方向となったことで、これも消費関連など内需株に追い風となった。FOMCの結果発表を日本時間あす未明に控え、空売り筋の手仕舞いによる買い戻しが全体相場の押し上げ要因となった。前日まで急落していた香港株が急反発に転じたことも投資家心理を強気に傾けた。ただ、先物主導の上昇で値上がり銘柄数は6割強にとどまっている。売買代金は3営業日ぶりに3兆円台に乗せた。
15日の米国市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物の期近物が6%超の下げとなり、原油高が企業収益を圧迫するとの懸念が和らいだ。空運株などを中心に幅広く買いが入った。
午後はFOMCの結果発表を前に日経平均は膠着感が強い場面もあったが、大引け前にはアジア市場で上海株や香港株が大きく上昇し、投資家心理が強気に傾いた。香港市場では中国電子商取引(EC)最大手アリババ集団株が上昇し、同社に出資するソフトバンクグループ(SBG)が上げて日経平均の上昇にも寄与した。
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、26.62ポイント(1.46%)高の1853.25で終えた。JPX日経インデックス400も3日続伸した。
東証1部の売買代金は概算で3兆1947億円。売買高は13億3986万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1331、値下がりは749、変わらずは100銘柄だった。