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【大引け概況】
10日の日経平均株価は小幅続伸し、前日比8円62銭高の2万9036円56銭で終えた。
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前日の米国株上昇を好感して買いが先行し、日経平均株価の上げ幅が一時前日比200円を超えた。しかし、米長期金利の動向や新型コロナウイルスワクチンの国内での普及など不透明要因もあり、その後は下げに転じる場面も目立った。
 
米株式市場でハイテク株が急伸したのを受け、東京株式市場でも半導体関連の一角などに買いが入った。もっとも、現地時間10日に予定する米10年物国債の入札結果などによっては金利が再度上昇を試す可能性もあり、東京株式市場でのハイテク株買いの勢いは鈍かった。午後に入ると相場は一段と方向感を欠く展開となった。
 
ファナックが一日を通して堅調に推移するなど、工作機械や設備投資関連には旺盛な中国需要をあらためて意識した買いが入り、相場を支えた。
 
東証1部全体では買い注文が薄く、売り物を吸収できずに値下がりする銘柄が半数を超えた。市場では「個人投資家が買値を上回った銘柄を売っている」との指摘もあった。
 
JPX日経インデックス400は小幅続伸した。終値は前日比24.04ポイント高の1万7350.28だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅ながら続伸し、2.06ポイント高の1919.74で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆8999億円。売買高は13億9336万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は879と、全体の4割だった。値下がりは1218、変わらずは97銘柄だった。

 
 
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、その他製品、情報・通信業などが上昇し、小売業、銀行業、鉱業は下落した。
 
個別では、ファナックが大幅高。武田がにぎわい、アステラス薬、第一三共、エーザイはしっかり。任天堂、KDDI 、NTT、安川電、アドテスト、日本電産、信越化、ソニーが上昇した。
一方、ファストリやエムスリー、オリンパス、京セラが下落した。三菱UFJ、みずほFG、三井住友FG下げ、国際帝石、ENEOSも売られた。
 
東証2部株価指数は前日比6.47ポイント高の7353.11ポイントと続伸した。
出来高2億4589万株。値上がり銘柄数は252、値下がり銘柄数は152となった。
 
個別では、築地魚市場がストップ高。ユニバンスは一時ストップ高と値を飛ばした。フジ日本精糖、あじかん、サトウ食品、ソフト99コーポレーション、ミズホメディーなど12銘柄は昨年来高値を更新。光陽社、加地テック、三精テクノロジーズ、黒田精工、ヴィスコ・テクノロジーズが買われた。
 
一方、倉庫精練、ビート・ホールディングス・リミテッド、アトム、千代田化工建設、三井住建道路が売られた。