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【大引け概況】
25日の日経平均株価は反発し、前週末比190円84銭高の2万8822円29銭で終えた。
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1990年8月3日(2万9515円)以来、およそ30年半ぶりの高値を更新した。
 
朝方買い優勢で日経平均は高く始まったもののすぐに値を消しマイナス圏に沈む場面もあった。バイデン新政権が打ち出す大型景気刺激策に対する先行き不透明感が上値を重くしたが、その後は再び買いが優勢となり2万8000円台後半で売り物をこなす展開に。大引けにかけては先物を絡め一段高となり、日経平均は30年半ぶりの高値を更新して引けた。今週から本格化する主力企業の決算発表は総じて好調とのコンセンサスが高まるなか、全体はリスクを取る動きが優勢となった。
 
今週から本格化する2020年4〜12月期の国内企業決算の発表を前に、好決算を期待した買いが優勢だった。半導体関連株や電子部品関連株を中心に買いが入った。
信越化やファナック、28日にはアドテストやスクリン、東エレク、29日に村田製やコマツなど、市場参加者の関心が高い企業決算発表が相次ぐ。市場予想を上回る決算内容になるとの期待感は強く、相場を支えた。
日本時間の米株価指数先物が堅調に推移したことも、運用リスクを取りやすい雰囲気を醸成した。大引けにかけて買いが膨らみ上げ幅を拡大し、この日の高値引けとなった。
 
根強い決算期待の半面、「好決算は相当程度、株価に織り込まれている。想定通りの内容にとどまれば利益確定の売りが広がるとの警戒感もあり、積極的に上値を買っていく投資家がいない」との声もあった。決算内容を見極めようと様子見の投資家も多く、利益確定の売りも出やすかった。
 
JPX日経インデックス400は反発。終値は前週末比54.46ポイント高の1万6920.66だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、5.36ポイント高の1862.00で終えた。
 

東証1部の売買代金は概算で2兆1050億円。売買高は10億1645万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1449と、全体の66%となった。値下がりは654、変わらずは87だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は小売業、医薬品、不動産業などが上昇し、銀行業、情報・通信業、輸送用機器は下落した。
 
個別では、アルプスアルが大幅高。住友化、宇部興、旭化成、三菱ケミHDなど化学が総じて高かった。協和キリン、武田、エーザイ、第一三共など医薬品株の一角も堅調だった。
ファーストリテが大幅に上昇した。東エレク、ルネサス、信越化、村田製も買い進まれた。
 
一方、ソフトバンクGは大量の売りで続落した。任天堂が下げ、ソニーも軟調だった。シャープやカシオ、パナソニックなど電気機器の一角が安かった。神戸鋼、クボタ、大成建なども軟調だった。三菱UFJ、東京海上は下落した。
 
東証2部株価指数は急反発。出来高1億8816万株。
東芝が上伸し、オーケーエムも高い。半面、田岡化、千代化建が軟調となっている。