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【大引け概況】


6日の日経平均株価は3日ぶりに反発し、終値は前日比213円34銭高の3万8703円51銭だった。
 
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きょうはリスク選好の地合いとなった。前日の米国株市場では、雇用指標の発表を受け米長期金利が低下したことでハイテク系グロース株中心に買われ、ナスダック総合株価指数が大幅高で史上最高値を更新、特にエヌビディア<NVDA>をはじめ半導体関連株への買いが顕著だったことから、この流れを東京株式市場も引き継ぐ格好となった。
東エレクやアドテスト、ディスコといった値がさの半導体関連株が上昇した。
 
朝方は半導体主力銘柄が軒並みカイ気配で始まるなど買い気の強い地合いで、日経平均は500円超の上昇で3万9000円台に乗せる場面もあった。米金利低下に引っ張られる形で、国内の新発10年債利回りも0.95%台まで低下し、これもハイテクセクターなどにプラスに作用した。ただ、先物主導の買い戻しで浮揚力が働いた面もあり、個別では中小型株に安い銘柄が目立った。
 
朝高後は目先の利益を確定する売りでやや上げ幅を縮小した。日経平均は4月以降、3万7000円〜3万9000円のレンジ相場が続いている。いったん3万9000円に到達した後、上値を追う動きは続かなかった。
 
日経平均の3万9000円近辺では75日線などテクニカル面から見た節目が集まっており、この水準を上抜けるには新たな材料が不可欠との声が多い。また、来週には日米の金融政策決定会合という重要イベントが控えている。このところ、米国の経済指標はインフレの沈静化を示すものやインフレ高進を示すものが入り交じるなどまちまちで、目先は経済指標の一喜一憂する展開が続く可能性が高いと言えよう。

 

東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発した。終値は9.01ポイント(0.33%)高の2757.23だった。JPXプライム150指数は反発し、4.71ポイント(0.39%)高の1213.97で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆2683億円、売買高は16億5286万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は601。値下がりは988と、値上がりよりも多かった。横ばいは58だった。
 
業種別株価指数(33業種)は海運業、証券・商品先物取引業、石油・石炭製品などが上昇。下落はサービス業、不動産業、繊維製品など。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が大商いをこなし上値指向を強めたほか、ディスコ、東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体製造装置関連が大きく買われた。トヨタ自動車も堅調。川崎汽船、日本郵船など海運株も揃って上昇。日立製作所、ルネサスエレクトロニクス、クレセゾン、積ハウスも高い。ミガロホールディングスが急伸、大阪ソーダも値を飛ばした。ミマキエンジニアリング、タツモなども物色人気を集めた。
 
半面、きょうも断トツの売買代金をこなしたレーザーテックが下げ止まらず、ソシオネクストも冴えない。リクルートホールディングスも下値を探った。ニデックが値を下げ、三井物産も軟調。ワールド、霞ヶ関キャピタルが大幅安、住友ファーマ、アルプスアルパインの下げも目立っている。