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【大引け概況】
27日の日経平均株価は4日続伸し、前日比64円45銭高の2万3437円77銭で終えた。
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前日のNYダウ工業株30種平均やナスダック総合指数が史上最高値を更新したことを好感して買いが先行した。1ドル=109円台の小幅な円安・ドル高も買いを後押しした。来週にかけて、受け取った4〜9月期末配当を再投資に回す機関投資家の買いが活発になるとの見方も相場を支えた。しかし、株価が上昇するにつれて利益確定売りが増え、頭打ちとなる銘柄が多かった。
 
12日に付けた年初来高値(2万3520円)に接近する場面もあったが、その水準では利益確定売りが出やすく、伸び悩んだ。米中貿易協議の進展に関する新たな情報はなかったため、上値を追うには材料不足だったようだ。午後は様子見ムードが広がり、値動きが鈍った。
 
JPX日経インデックス400は4日続伸した。終値は前日比41.85ポイント高の1万5289.30だった。東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、5.27ポイント高の1710.98で終えた。
 
市場からは「配当再投資買いが観測され、心理的な支えとなっているが、ここから上はインパクトのある材料が出てこないと買い進めにくい。当面、指数はこう着し、個別株物色になろう」との声が聞かれた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆8960億円。売買高は10億7787万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1436と、全体の67%を占めた。値下がりは637、変わらずは82銘柄だった。
 

業種別株価指数(全33業種)は電気機器、銀行業、小売業が上昇し、保険業、不動産業、食料品は下落した。
 
個別では、ダイキン、アステラス、ソフトバンクグループ(SBG)、ソニー、日立、TDK、KDDIが高い。キーエンス、SMCも上伸した。三菱UFJ、三井住友が小幅高で引けたほか、ニトリHDは大幅続伸した。
一方、任天堂が下落し、村田製、東エレクの利益確定売りが厚く、オリンパス、資生堂、セコム、京セラが安い。日本通信が個別に売られ、オープンハウスは下げ足を速めた。
 
東証2部株価指数は前日比104.20ポイント高の7004.51ポイントと4日続伸。
出来高1億1130万株。値上がり銘柄数は219、値下がり銘柄数は180となった。
 
個別では、FRACTALEがストップ高。高田工業所、オーミケンシ、アゼアス、キーウェアソリューションズ、セコム上信越など14銘柄は年初来高値を更新。アイケイ、恵和、ビート・ホールディングス・リミテッド、サンコー、JFEシステムズが買われた。
 
一方、マーチャント・バンカーズ、ヤスハラケミカルが年初来安値を更新。アルメディオ、ウインテスト、ソフト99コーポレーション、TBグループ、大和重工が売られた。