前日のNYダウ工業株30種平均やナスダック総合指数が史上最高値を更新したことを好感して買いが先行した。1ドル=109円台の小幅な円安・ドル高も買いを後押しした。来週にかけて、受け取った4〜9月期末配当を再投資に回す機関投資家の買いが活発になるとの見方も相場を支えた。しかし、株価が上昇するにつれて利益確定売りが増え、頭打ちとなる銘柄が多かった。
12日に付けた年初来高値(2万3520円)に接近する場面もあったが、その水準では利益確定売りが出やすく、伸び悩んだ。米中貿易協議の進展に関する新たな情報はなかったため、上値を追うには材料不足だったようだ。午後は様子見ムードが広がり、値動きが鈍った。
JPX日経インデックス400は4日続伸した。終値は前日比41.85ポイント高の1万5289.30だった。東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、5.27ポイント高の1710.98で終えた。
市場からは「配当再投資買いが観測され、心理的な支えとなっているが、ここから上はインパクトのある材料が出てこないと買い進めにくい。当面、指数はこう着し、個別株物色になろう」との声が聞かれた。
東証1部の売買代金は概算で1兆8960億円。売買高は10億7787万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1436と、全体の67%を占めた。値下がりは637、変わらずは82銘柄だった。