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指標面で割安感が強まっていたことで、直近で下げが続いていた銘柄を中心に国内機関投資家の買いが入り、指数を下支えした。
日経平均株価はプラス圏とマイナス圏を行き来したが、大引けは小幅プラス圏を維持している。

朝方はリスク回避の売りに反落して始まった。前日の欧米株市場が総じて軟調、英国のメイ首相がEU離脱推進に向け6月に総選挙を実施すると表明したことなどが波紋を広げ、円高と相まって主力株中心に買い手控えられた。
後場に入り、テクニカル面で売られ過ぎ感が強く、国内機関投資家とみられる買いが観測され、後場後半はプラス圏で推移した。

値上がり寄与トップはソフトバンクG、2位はファナックとなり、2銘柄で日経平均を約29円押し上げた。 一方、値下がり寄与トップは前日に17年3月期業績の下方修正を発表しているヤマトHDとなった。値下がり寄与2位にホンダ、3位にトヨタと自動車株が並んだ。

JPX日経インデックス400は反落し、前日比13.17ポイント安の1万3174.08だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、0.11ポイント安の1471.42だった。

東証1部の売買代金は概算で2兆3172億円、売買高は19億5291万株だった。売買代金は活況の目安とされる2兆円を3日ぶりに上回った。東証1部の値上がり銘柄数は1043、値下がりは820、変わらずは152銘柄だった。
個別では、任天堂は売買代金トップで4連騰、中国で機械需要が伸びるとの期待が強まったファナック、ソニーも堅調。東エレクや信越化など半導体関連銘柄の一角は上昇した。また、英ポンド上昇で輸出採算の改善期待が強まった富士通も買われた。 一方、前期利益見通しを下方修正したヤマトHDが下落した。ホンダやトヨタなど自動車株の一角も軟調だった。NTT、JTも冴えない。米長期金利の低下で、MS&ADなど保険株も売られた。

東証2部株価指数は、前日比82.26ポイント高の5674.91ポイントと3日続伸。
値上がり銘柄数は280、値下がり銘柄数は152となった。

個別では、JMACS、ぷらっとホームがストップ高。朝日インテック、シャープが上げた。
半面、スリープログループ、キタムラ、石井食品、ロックペイントなど12銘柄が年初来安値を更新。星和電機、Jトラストが下げた。