前週末の米国市場で主要株価指数がそろって上昇した流れを引き継ぎ、東京株式市場は朝から幅広い業種が買われた。米株式市場で好決算を発表したアップルなどIT大手が買われ、投資家心理が改善し買いが優勢だった。日経平均は前週末まで6日続落し、その間に1200円近く下落していたため、売り方による買い戻しも入りやすかった。
日経平均株価の上げ幅が広がるのと比例する形で出来高や売買代金も膨らみ、薄商いになりやすい週初としては比較的にぎやかな展開だった。
上げ幅は一時500円を超えた。前週末の米株高を受けて短期筋の先物買いが優勢になり、現物株には裁定取引に絡む買いが入った。
指数の2倍の値動きを目指して運用するレバレッジ型上場投資信託(ETF)が先物の保有枚数を調整するための買いを入れるとの思惑で、日経平均は大引けにかけて強含んだ。
ただ、後場は日経平均の上昇ペースがやや鈍った。米国では7月の経済統計の一部に弱さが見られ、春先からの株高を支えた景気回復のペースがいったん止まった可能性が指摘されている。世界的に新型コロナウイルスの感染が再拡大し、経済活動を再び制限する動きも出始めている。景気の先行きに不透明さがある中で先高感は強まりにくいようだ。
JPX日経インデックス400は5営業日ぶりに反発した。終値は前週末比223.41ポイント高の1万3721.62だった。東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶりに反発し、終値は同26.58ポイント高の1522.64だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆3748億円。売買高は13億2265万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1736、値下がりは398、変わらずは38だった。