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【大引け概況】
1日の日経平均株価は反発した。前日比19円46銭高の2万1540円99銭で取引を終了した。
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日経平均は先物主導によるインデックス売買に振らされる格好で売り優勢でのスタートとなった。
業績の先行きに対する警戒感などから資生堂や花王といった相対的に値持ちの良かった消費関連銘柄や、陸運など内需関連株に売りが出た。
前日の米株式相場が大きく下げたことが嫌気され、朝方に日経平均は200円あまり下落する場面もあった。
 
ただ、朝方の売り一巡後は急速に下げ幅を縮小した。
決算を受けた東証1部の主力銘柄への物色が盛んとなるなか、為替相場においても一時1ドル=109円30銭台までの円安進行を背景に短期筋による先物に対する買い戻しの動きも目立った。日経平均は前場中ごろにプラスへと転じた。
米金利が底堅さを見せたことも金融株には追い風となり、TOPIXの底堅さが目立った。トヨタや三菱UFJなど時価総額の大きな銘柄が買われた。
 
その後は、週末にかけて米国やユーロ圏で重要経済指標の発表を控え、円安進行も一服したことで、後場の日経平均は2万1500円処でのこう着の強まる展開となった。
 
市場関係者は「商いを伴って大きく上昇しており、最大の様子見要因だったFOMCが終わり、動きやすくなった」との指摘も聞かれた。夏休みシーズンまで残された日数は多くないが、「業績や経済指標など実体経済に目を向けた展開が、少しの間、続くのではないか」という。
 
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比28.26ポイント高の1万3949.72だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、2.21ポイント高の1567.35で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆2260億円、売買高は13億5643万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は978、値下がりは1062、変わらずは109だった。
業種別株価指数(33業種)は、証券・商品先物取引業、銀行業、医薬品などが上昇した。下落は海運業、化学、空運業など。
 
個別では、TDKが大きく上昇したほか、4〜6月期決算が大幅増益となった野村が急伸した。任天堂が売買代金トップで上昇、ソフトバンクグループ(SBG)やファストリ、武田薬品工業も高い。三菱UFJフィナンシャル・グループが買いを集め、トヨタ自動車、TDK、太陽誘電も高い。ヤマトはストップ高、中国塗料、日本エム・ディ・エム、デクセリアルズ、東海運も買われた。
 
一方、資生堂、花王も値を下げ、コーセーは急落となった。バンダイナムコホールディングスが売りに押され、ダイフクも大きく値を下げた。洋缶HDやヤマトHDが安い。アステラスやエーザイといった医薬品株の一部に加え、東エレクや信越化が下落した。
デジタルアーツ、日本触媒、ミロク情報サービス、東洋製罐グループホールディングス、島精機製作所、東芝機械なども安い。
 
東証2部株価指数は3日続伸した。前日比1.79ポイント高の6726.13ポイントだった。
出来高は1億6839万株。値上がり銘柄数は160、値下がり銘柄数は225となった。
                      
個別では、省電舎ホールディングス、富士ソフトサービスビューロ、ウインテストが一時ストップ高となった。サンテック、プレミアムウォーターホールディングス、山喜、フライトホールディングス、日本精鉱など13銘柄は年初来高値を更新した。FRACTALE、千代田化工建設、大興電子通信、パス、ケー・エフ・シーが買われた。
 
一方、富士通フロンテック、イクヨ、黒田精工が年初来安値を更新した。西菱電機、ウィル、オーナンバ、ヤシマキザイ、工藤建設が売られた。