朝方は、トランプ米大統領がG20サミットに合わせて習近平国家主席との首脳会談を行う方針を示し、米中摩擦に対する行き過ぎた懸念が後退し米株高となったことから、東京株式市場でも投資家心理が改善、上昇して始まった。
値がさ株や足元で軟調だったハイテク株が買われたほか、トレンド追随型のヘッジファンドなど短期筋を中心とした買いが相場を押し上げた。
また、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が18日の講演で追加緩和を示唆し、日本時間20日午前3時に結果が判明する米連邦公開市場委員会(FOMC)でも、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに前向きな姿勢を強めるとの見方が広がったことから、米欧で金融緩和期待が高まり、日経平均の上げ幅は一時386円まで広がった。
一方で、FOMC前に商いは低調で、株高の持続性を見極めたいとの声は多く、買い一巡後は上値の重さが目立った。
市場からは「米中首脳会談に対する期待から堅調な足どりだ。目先は、FOMCを受けてマーケットがどう反応するかが注目されるが、仮に揺れたとしても短期的な動きにとどまるだろう。最大の焦点は米中問題であり、両国首脳会談を控えて売り込みにくい面もあろう」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶり反発した。26.60ポイント高の1555.27だった。JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比237.95ポイント高の1万3855.65だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆365億円。売買高は11億6763万株だった。値上がり銘柄数は1910銘柄、値下がり187銘柄、変わらず47銘柄だった。