米国の長期金利上昇を受けて金融関連株が朝から軒並み高となり、午前中は東証株価指数(TOPIX)中心に堅調な展開となった。午後もしばらく買い優勢の展開が続いたが、安倍首相が辞任意向を固めたとの報道が出たため午後2時過ぎから急速に売りが強まり、日経平均株価の下げ幅は一時600円を超えた。ただ、引けにかけ下げ渋り、結局300円強の下落で取引を終えた
市場では「新型コロナウイルスの感染拡大により景気が落ち込んでいる局面での大規模な政策変更は考えにくい」といった見方もあるが、海外勢中心に後継者の政策を見極めようとする姿勢になりやすく、前出の大手証券は「しばらく大幅な反発は見込みにくい」とみていた。
JPX日経インデックス400は3日続落。終値は前日比89.82ポイント(0.62%)安の1万4484.26だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、11.02ポイント(0.68%)安の1604.87で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆8251億円と、6月19日(2兆8398億円)以来の大きさ。売買高は16億6610万株と7月31日(16億7899万株)以来の高水準だった。東証1部の値下がり銘柄数は1543と、全体の約7割を占めた。値上がりは568銘柄、変わらずは58銘柄だった。