前日のNYダウ工業株30種平均やナスダック総合株価指数が過去最高値を更新し、日経平均も前場早々に2万3967円18銭(前日比42円26銭高)まで上昇した。
利益確定売りにいったん下げに転じた後、再びプラス圏入りする場面もあったが、買いは続かなかった。後場終盤に向けては、株価指数先物売りを交えて再び軟化した。全般は手控え気分が強まり、精彩を欠いた。
年末接近で国内外の機関投資家の動きが鈍いなか、個人投資家などの利益確定売りに押された。12月末の配当落ち(日経平均への影響度は約40円)が日経平均を押し下げた面も大きかった。
市場関係者は「相場の地合いは悪くない」と前向きだ。売買代金が低迷しているため力強いとは言えないが、「底堅さはうかがえる」(大手証券)相場展開だった。
この日は、日経平均への影響度が高いファーストリテの大幅安や、JT、キヤノンなど12月期決算銘柄の配当落ちに伴う値下がりが相場の足を引っ張った。しかし、東証1部銘柄の7割は上昇し、「全般はしっかり」なのが実勢だった。
JPX日経インデックス400は小幅に反落し、終値は前日比0.75ポイント安の1万5481.92だった。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、1.98ポイント高の1733.18で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆4332億円。売買高は8億2578万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は601と、全体の約3割にとどまった。値上がりは1479、変わらずは72だった。