朝方から、きのう9日の堅調な地合いや米国株高などで買いが先行し、午前9時32分には、同300円83銭高の2万7880円70銭の高値を付ける場面がみられた。ただ、買い一巡後、株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに、上げ幅を縮小する場面もあった。
前日の米ハイテク株高を受けて半導体関連やグロース(成長)株に買いが入り、日経平均の上げ幅は一時300円を超えた。好業績銘柄への物色も引き続き活発で、相場を下支えした。
このところ上昇の目立った銘柄が売りに押され、日経平均や東証株価指数(TOPIX)が前日終値を下回る場面もあった。日本時間10日夜に1月の米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されるうえ、東京株式市場が11日から3連休に入るとあって持ち高を一方向に傾ける動きは限定的で、午後は小幅高の水準で膠着感を強めた。
為替市場では、ドル・円が1ドル=115円60銭前後(9日は115円40−42銭)と、午後に入りやや円安方向にある。た
市場では、日米ともに長期金利の上昇に対し抵抗力をつけつつあるようで「来週は戻り売りを吸収しつつ、堅調な相場展開が期待される」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は3日続伸した。TOPIXも3日続伸し、10.39ポイント(0.53%)高の1962.61で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆4508億円。売買高は13億9624万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1447と、全体の66%を占めた。値下がりは636、変わらずは100銘柄だった。