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【大引け概況】
24日の日経平均株価は小幅に反落し、前日比14円73銭安の2万2534円32銭で終えた。
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 きょうの東京株式市場は買い手控えムードが強かった中、小口の売りに押された。円高・ドル安も重荷となった。「6月の経済指標を見極めたい」との声が聞かれた。
半面、約2カ月半ぶりに新規株式公開(IPO)が再開し、東証マザーズの新規上場銘柄に買いが膨らんだことは個人投資家の心理を支えた。
 
前日の欧米株が総じて高く、米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が8連騰で連日の最高値更新と好調だったが、新型コロナウイルス感染拡大に対する懸念から終盤伸び悩む展開となっており、これを受け東京株式市場でもリスクを取る動きは限定的。外国為替市場でドルが売られ、1ドル=106円台半ばと円高に振れたことなども、市場心理を冷やした。
 
午後、「都内で新たに55人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された」と伝わった。先月25日の緊急事態宣言解除後では最多の感染者となり、一部で警戒した売りも出たが、総じて反応は限定的だった。
JPX日経インデックス400は反落し、終値は前日比49.18ポイント安の1万4244.03だった。東証株価指数(TOPIX)は反落し、6.64ポイント安の1580.50で終えた。
 

業種別では33業種中29業種が安く、個別株も値下がり銘柄数が全体の7割を占め、売買代金も盛り上がりを欠いた。
東証1部の売買代金は概算で2兆337億円、売買高は11億6942万株と低調だった。東証1部の値下がり銘柄数は1522、値上がりは576、変わらずは69だった。
 
個別では、ファーストリテイリングが堅調、トヨタ自動車も買いが優勢だった。レーザーテック、富士通なども上昇した。日本通信、神戸物産、アイ・オー・データ機器、クロスキャット、エムスリー、テルモが高い。ガンホー・オンライン・エンターテイメント、東海ソフト、サイバーリンクスも値を飛ばした。
 
半面、ソフトバンクグループ(SBG)が売りに押され、日産化、セブン&アイ、オリエンタルランド、JTなども値を下げた。富士フイルムホールディングスが冴えず、JR東日本も水準を下げた。アステラスやOLCも売られた。ディー・エル・イー、アイモバイル、クロス・マーケティンググループ、レオパレス21も下落した。
 
東証2部株価指数は前日比60.95ポイント高の6672.85ポイントと反発した。
出来高2億0214万株。値上がり銘柄数は192、値下がり銘柄数は220となった。
 
個別では、GMOペパボ、フライトホールディングス、FDK、セーラー万年筆がストップ高。アルメディオは一時ストップ高と値を飛ばした。北海道コカ・コーラボトリング、プレミアムウォーターホールディングス、篠崎屋、サイオス、いい生活など10銘柄は年初来高値を更新。省電舎ホールディングス、RVH、指月電機製作所、ギグワークス、NCS&Aが買われた。
 
一方、クレアホールディングスが一時ストップ安と急落した。タカトリ、コメ兵、明治機械、ジェコー、ササクラが売られた。