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【大引け概況】


4日の日経平均株価は続伸し、終値は前週末比198円41銭(0.50%)高の4万0109円23銭だった。
 
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初めて心理的な節目の4万円台に乗せ、1日に付けた史上最高値(3万9910円)を連日で更新した。
 
前週末の欧州株が全面高となり、その流れを引き継いで米国株市場でも主要株価3指数が揃って上昇した。米長期金利が低下基調となったことで半導体を中心とするハイテク株が買われ、この流れが東京株式市場にも波及した。日経平均寄与度の高い半導体製造装置関連に資金が流入し全体相場を牽引した。一方、景気敏感株やバリュー株には値を下げる銘柄も目立つ。買い一巡後は日経平均の上値も重くなり、後場終盤には4万円を割り込む寸前まで伸び悩んだが、大引けにかけて持ち直した。
個別ではプライム上場銘柄の7割以上が下落する展開で、半導体関連やAI関連株が買われた以外は、値を下げる銘柄も少なくなかった。なお、TOPIXは小幅ながらマイナス圏で引けている。
 
1日発表の米景気指標が市場予想を下回り、景気減速から米連邦準備理事会(FRB)の利下げへの期待が再び強まった。同日の米株式市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が最高値を更新したほか、半導体株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4%以上上昇した。東京市場でも半導体関連株への買いが集まり、東エレクとアドテストの2銘柄で150円ほど日経平均を押し上げた。
 
今週は8日に株価指数先物とオプション3月物の特別清算指数(SQ)の算出を控えている。日経平均が取引時間中に4万円台を付けたことをきっかけに売り方が損失回避(デルタヘッジ)の先物買いを入れたことで騰勢を強めた面があるとの指摘もあった。
 
市場では「プライム市場では値下がり銘柄のほうが多くあり、日経平均は一部の銘柄がけん引する状況にある。今週末のSQ(特別清算指数)値の算出を控え、ひずみの解消で値動きが粗くなる可能性もある」との声も聞かれた。


 


東証プライムの値上がり銘柄数は全体の25%ほどにあたる425銘柄にとどまった。1195銘柄は値下がりし、37が横ばいだった。銀行や海運、空運など景気敏感株の一角には売りが目立った。
 
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は3.14ポイント(0.12%)安の2706.28だった。JPXプライム150指数は続伸し、1.47ポイント(0.12%)高の1196.67で終えた。東証プライムの売買代金は概算で5兆3879億円、売買高は18億5955万株だった。
 
業種別株価指数(33業種)はパルプ・紙、鉱業などが上昇した。下落は海運業、空運業、ゴム製品、食料品など。
 
個別では、東エレク、ルネサスエレクトロニクス、アドバンテスト、レーザーテックなど半導体株の上げが目立った。また、ファナック、ダイキン、安川電、リクルート、三越伊勢丹HD、オリンパス、SUMCO、キーエンスが上昇した。AI関連のさくらインターネットがストップ高となったほか、半導体関連の野村マイクロ・サイエンスも大幅高で7連騰となった。
 
一方、先週急騰したディー・エヌ・エーが反落したほか、川崎汽船、ヤマトホールディングス、OLC、JAL、トヨタの下げが目立った。また、あおぞら銀行、千葉銀行、ふくおかフィナンシャルGなど銀行株がさえなかったほか、ソニーグループがじりじりと下落した。