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【大引け概況】
19日の日経平均株価は3営業日ぶり反落した。前日比17円65銭安の2万1566円85銭で終えた。
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3月期末の配当に絡んだ買いが入ったものの、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに前日まで連騰していたため、材料難の中、朝から利益確定売りが優勢となった。

日経平均は下げ幅を一時150円あまりに広げた。2月以降は日経平均が2万1500円を超えると上値が重くなっていたため、前日までの上昇で利益確定売りが増えた。海外ヘッジファンドなど短期スタンスの投資家が株価指数先物に断続的な売りを出したことも相場の重荷となった。
 
2019年2月期の決算発表を前に、ユニファミマやセブン&アイといった小売株に先行きを警戒した売りが出たことも相場全体を下押しした。
上海総合指数が時折マイナス圏に沈むなど最近強さが目立っていた中国株にもこの日は上げ一服感が見られ、東京株式市場は午後も買いが強まらなかった。
 
市場からは「特段の材料もなく、配当取りの動きが下値を支えているイメージだ。日経平均は2日続けてほぼ十字足となり、見送り現象と言えよう。要は材料待ちであり、市場エネルギーの回復待ちでもある」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は3営業日ぶり反落した。終値は前日比22.69ポイント安の1万4331.86だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落し、前日比3.45ポイント安の1610.23で終えた。
 
売買は低調で、東証1部の売買代金は概算で1兆8954億円と目安の2兆円を下回った。売買高は11億401万株。東証1部の値下がり銘柄数は1464、値上がりは597、変わらずは74だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、小売業、電気・ガス業、陸運業などが下落した。上昇は保険業、その他金融業、パルプ・紙など。
 
個別では、断トツの売買代金をこなしたZOZOが急落となったほか、売買代金2位の任天堂も安い。キーエンスが売りに押された。NTTデータやコナミHD、キッコマンが安い。セブン&アイ・ホールディングスが下落、エーザイや中外薬、楽天も値を下げた。メガチップス、TATERU、インターアクションなども大きく値を下げている。ツルハホールディングス、ユニー・ファミリーマートホールディングスなどの下げも目立った。
 
半面、ダイキンのほか、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)が上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが堅調。日立製作所や安川電が買われたほか、東京海上ホールディングスも買いが優勢だった。ファンコミュニケーションズが値を飛ばし、東亜建設工業も物色人気化。ジャパンエレベーターサービスホールディングスが高く、阪和興業なども値を上げた。
 
東証2部株価指数は前日比2.08ポイント安の6861.69ポイントと反落した。
出来高6528万株。値上がり銘柄数は212、値下がり銘柄数は202となった。
この日、東証2部に上場したKHCは初値を22円(2.6%)下回る810円で取引を終えた。
 
個別では、ウィル、ジー・スリーホールディングス、ラピーヌ、アシードホールディングスが昨年来安値を更新。松尾電機、ストリーム、価値開発、ピーエイ、富士ソフトサービスビューロが売られた。
 
一方、デュアルタップ、大和重工がストップ高。東洋刃物、理経は昨年来高値を更新。Oak キャピタル、萬世電機、野崎印刷紙業、栗林商船、アマテイが買われた。