外国為替市場でやや円安・ドル高が進み、歩調を合わせるように買いが入った。もっとも前日に約2カ月ぶりの高値を付けるなど高値警戒感が意識されるなかで利益確定売りが出て、前日終値を下回って推移する場面も多かった。石油石炭製品や陸運業が高い。
半面、繊維製品やゴム製品は安かった。
日銀の黒田総裁が衆院財務金融委員会に出席し、円高で経済、物価に何らかの影響が出た場合、物価安定目標の達成に必要ならば追加緩和を検討すると述べたと伝わり、限定的ながら円安・株高につながった。一巡後は上値の重い動きとなったが、大引けにかけて小高い水準で推移した。
市場からは「日銀総裁発言で少々反応した。爆発力はないが、前向きな発言であり、悪くはない。ただ、休場明けの米国株がどう返ってくるかが気になるところだ。上に行けば戻り売りが強まってくるだけに、商いが増えないと、それを吸収できない」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は小幅に続伸。終値は前日比45.12ポイント高の1万4265.51だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅に続伸し、4.56ポイント高の1606.52で終えた。
東証1部の売買代金は1兆8570億円と1月28日以来の2兆円割れで、出来高は10億6605万株。騰落銘柄数は値上がり1049銘柄、値下がり976銘柄、変わらず104銘柄。