米長期金利の低下を受けて前週末1日の米株式相場が上昇し、東京株式市場でも投資家心理が上向いた。上げ幅は300円を超える場面もあったが、戻り待ちの売りや利益確定売りも出て伸び悩んだ。
先週末1日の米株式市場でNYダウは321ドル高と反発。6月ISM製造業景況指数が予想以上に悪化したことで景気後退懸念が再燃し、一時下落に転じる場面があった。一方、FRBの急速な利上げの思惑が後退したことからNYダウはその後上昇に転じ、取引終了にかけて上げ幅を広げた。堅調だった先週末の米株式相場を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。日経平均が先週末までの3日続落で1100円を超す下げとなったことから、押し目買いも入りやすかった。
長期金利の低下を手掛かりにハイテク株を中心に物色が活発だった。東京市場でも高PER(株価収益率)のグロース株のほか、自動車株や機械株など幅広い銘柄に買いが入って相場を押し上げた。
ただ、朝方の買い一巡後は急速に伸び悩み、前週末終値(2万5935円)に接近する場面もあった。4日の米市場が独立記念日の祝日で休場のため海外の市場参加者が少なく、上値追いの勢いを欠いた。「米景気の先行き不透明感の根強さなどから、積極的に買いを入れる状況ではない」との声もあった。
東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反発し、終値は前週末比24.67ポイント(1.34%)高の1869.71で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆4396億円。売買高は10億9779万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1515と、全体の約8割を占めた。値下がりは286銘柄、変わらずは37銘柄だった。