きょうの東京株式市場は、リスクオン一色の展開となり日経平均株価は一気に2万6000円台後半まで上昇し、約2週間ぶりの高値をつけた。
前日の欧州株市場が全面高となったほか、今週のビッグイベントであった米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過した米国株市場もNYダウなど主要株価指数が揃って大幅高となり、この地合いを東京市場も引き継ぐ格好となった。一部ではロシアとウクライナの間で停戦交渉が進んでいるとの思惑もあり、空売りの買い戻しが加速した。日経平均は一時900円を超える上昇で2万6700円台まで水準を切り上げる場面があった。
米連邦準備理事会(FRB)が15〜16日のFOMCで0.25%の利上げを決め、2022年の政策金利見通しを示した。米金融引き締めに対する目先の不透明感が薄れ、短期筋を中心に買い戻しが入った。FOMC後の記者会見で、パウエルFRB議長が強気の景気認識を示したとの見方も支援材料となった。
中国政府による景気対策への期待も引き続き好材料視された。これまでの下落で需給面から見た売り圧力が弱まったとの指摘もあり、日本株には1日を通して断続的な買いが入った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も4日続伸した。TOPIXは45.76ポイント高の1899.01で終え、2月21日以来の高値となった。
東証1部の売買代金は概算で3兆5544億円。売買高は14億7419万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1872と、全体の約85%を占めた。値下がりは250、変わらずは58だった。