前日の米株式相場の上昇を受け、東京株式市場でも運用リスクを取りやすくなった投資家の買いが先行した。前場からの堅調な動きが継続し、上げ幅を取り戻す格好で後場の取引を開始。ただ、欧米投資家のクリスマス休暇入りが本格化したことから市場参加者が減少し、売り買いともに決め手を欠ける展開が続いた。取引終了にかけ、買い戻しとみられる動きからジリ高基調となり、上げ幅を拡大した。
自動車や機械といった景気敏感銘柄の一部に買いが入った。原油や非鉄金属など資源価格の上昇を背景に、鉱業や海運、非鉄関連にも買いが入った。
エーザイは9%安で取引を終えた。医薬品は業種別の下落率でトップだった。小売りも下げが目立った。
23日のアジア株式市場で香港や上海など主要な指数が総じて高く推移したことも、日本株の追い風となった。市場参加者が少ないなかで、売り方の買い戻しも入って上げ幅を広げた面もある。
市場では「年末に向けた先高期待と、22日の欧米株高を受けた買いが優勢で、特に売る理由もなかったことから、続伸につながった」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は3日続伸した。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、終値は17.92ポイント高の1989.43だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆8853億円。連日で2兆円を割り込み、7月6日以来の低水準となった。売買高は8億1350万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1421と、全体の約65%を占めた。値下がりは646、変わらずは117銘柄だった。