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【大引け概況】


4日の日経平均株価は続伸し、前日比776円42銭(2.96%)高の2万6992円21銭で終えた。上げ幅は3月23日以来およそ半年ぶりの大きさ。
 
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3日のNYダウ平均は765ドル高と大幅反発した。英国政府が最高所得税率の引き下げを撤回したため金融市場混乱の不安が緩和し買い戻しが先行。3日発表の9月サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況指数が予想を下回ったことで利上げペース加速懸念が後退すると、長期金利低下に伴う買いが強まり一段高となった。ナスダック総合指数は+2.26%と大幅反発。米国株高を引き継いで日経平均は437円高からスタート。
月替わりに伴う資金フローの転換で前日からの買い戻しが続くなか、ナスダック100先物の大幅高も支援要因となり、寄り付きから上値を伸ばす展開。終日買い優勢で騰勢を弱めたのは前引け直前の一場面くらいしかなかった。
 
相場の流れに順張りするCTA(商品投資顧問)の買いが朝方から入り、相場上昇に拍車を掛けた。2022年度の下期入りに伴って、年金をはじめとする機関投資家が新たにポジションをとりやすくなったとの見方もあった。
 
日経平均が2万7000円に迫ると戻り待ちの売りや利益確定売りが出た。市場からは「米株先物高をにらみ今晩の米国株高を先取りする動きもあろうが、直近売られた反動で買い戻しが進んでいる。大雑把に言えば、日経平均2万7000円台前半の水準からは戻り売りが出やすいとみられ、ここから上は売買が交錯する可能性がある」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、終値は前日比59.31ポイント(3.21%)高の1906.89で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆2293億円。売買高は13億7866万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1777と、全体の9割超を占めた。値下がりは52銘柄、変わらずは7銘柄だった。
 
 

業種別株価指数は33業種全てが上昇した。上昇率上位は卸売業、鉱業、石油・石炭製品など。
 
個別では、ソフトバンクGやHOYAを筆頭に任天堂、SMC、東エレク、ソニーG、ファーストリテなど主力のハイテクや値がさ株が大幅高。ネクソンやエムスリーも上昇した。原油など資源価格の高騰を受けてINPEXのほか、三井物産、丸紅の商社株が軒並み高。日本製鉄、IHI、コマツの市況関連株、トヨタ自、SUBARUの自動車、メルカリ、エムスリー、ラクスのグロ−ス株も買われた。
 
半面、東証プライム市場の売買代金上位では川崎汽船が下落。第3四半期好決算ながらも材料出尽くしとなったネクステージは急落し、同業のIDOMも連れて大幅安となった。エアトリ、オープンドアなどインバウンド関連の一角で軟化するものがあった。しまむらは上期好決算で一時急伸も伸び悩む展開、それでも最終的には上昇した。