前日の米株式市場では、NYダウが141ドル高と続伸し最高値に迫った。良好な経済指標を受け、景気回復期待が膨らんだ。この米国市場の堅調な値動きを受け、東京株式市場も買い先行でスタート。上昇幅は600円を超え終値ベースで今月10日以来となる2万9000円台を回復した。東証1部33業種中のすべてが上昇する全面高となった。景気敏感株のほか、ハイテクを含む値がさ株が買われた。
前日にMSCIのリバランスに絡む指数イベントが一巡していたこともあり、需給面も良好だった。
米景気の先行き期待に加えて、日本株の需給悪化懸念が後退したのも追い風となった。
米景気の力強さが継続するという見方から機械や鉄鋼など景気敏感株を中心に買いが入った。ホンダやトヨタ、いすゞといった自動車株の上昇も目立った。一方、食品や医薬品株の一角には売りが出た。
前日にMSCIの銘柄入れ替えに伴う指数イベントを通過し、需給不安が後退したのも短期筋の買いを誘った。株価指数先物主導で現物株は上げ幅を拡大する展開となった。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比336.36ポイント高の1万7615.67だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、36.42ポイント高の1947.44で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆1088億円。売買高は13億5662万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1847と、全体の約8割を占めた。値下がりは315、変わらずは30銘柄だった。