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【大引け概況】

9日の日経平均株価は小幅ながら3日ぶりに反発し、前日比90円64銭高の2万2529円29銭だった。
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前日の欧州株市場は安かったが、米国株市場ではこの流れを断ち切る形で主要3指数が揃って買われ、ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。
これを受けきょうの東京市場は朝方売り買い交錯のなか方向感に欠ける展開だったものの、下値では買いが厚く前日終値を上回る水準で強含み、後場に入ると一段高に買われた。ただ、東京都でのコロナ感染者数が220人以上確認されたと伝わると、これが投資家心理を冷やす形で上げ幅を縮小した。
 
ソフトバンクグループ(SBG)や、伊藤忠が買収を発表したファミマに買いが集まり、2銘柄で日経平均を約120円押し上げた。4〜6月期の決算発表シーズンを控え、買いを見送る投資家が多い。
前日の米IT株高や、30年ぶりの水準に上昇した台湾株を受け、情報・通信業やハイテク株への買いは目立ったが、物色の裾野は広がらなかった。
 
JPX日経インデックス400は小幅高。前日比3.83ポイント高の1万4060.28だった。東証株価指数(TOPIX)は横ばい。0.01ポイント高の1557.24だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆2220億円。売買高は11億7582万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は594と、全体の約3割だった。値下がりは1496、変わらずは81だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)では情報・通信業、電気・ガス業、電気機器の上昇が目立った。下落は空運業、不動産業、鉄鋼など。
 
個別では、ソフトバンクグループが断トツの商いをこなし大幅高。エーザイやファナック、ソニー、ファストリも買われた。レーザーテック、アドバンテスト、エーザイが上昇、サムコも値を飛ばした。ローソン、スクウェア・エニックス・ホールディングスベルシステム24ホールディングス、ヨンドシーホールディングスも高い。ファミマは大引けで、制限値幅の上限(ストップ高水準)で配分された。
 
半面、トヨタ自動車が冴えず、イオン、セコム、キッコマンが下落。武田薬品工業、第一三共が安く、神戸物産も売られた。ウエルシアホールディングスなども安い。イオンフィナンシャルサービスが急落、古河電池、TOKYO BASE、ペッパーフードサービスなども大幅安となった。
 
東証2部株価指数は前日比65.82ポイント安の6628.51ポイントと反落した。
出来高2億7725万株。値上がり銘柄数は131、値下がり銘柄数は272となった。
 
個別では、京福電気鉄道が年初来安値を更新。天満屋ストア、JMACS、ツインバード工業、ファーマフーズ、プレミアムウォーターホールディングスは値下がり率上位に売られた。
 
一方、ピーエイが一時ストップ高と値を飛ばした。中外鉱業、サイオス、ダイトーケミックス、ケミプロ化成、日本フェンオールなど8銘柄は年初来高値を更新。クレアホールディングス、省電舎ホールディングス、ウイルコホールディングス、ジュンテンドー、東京ボード工業が買われた。