前日の欧州株市場は安かったが、米国株市場ではこの流れを断ち切る形で主要3指数が揃って買われ、ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。
これを受けきょうの東京市場は朝方売り買い交錯のなか方向感に欠ける展開だったものの、下値では買いが厚く前日終値を上回る水準で強含み、後場に入ると一段高に買われた。ただ、東京都でのコロナ感染者数が220人以上確認されたと伝わると、これが投資家心理を冷やす形で上げ幅を縮小した。
ソフトバンクグループ(SBG)や、伊藤忠が買収を発表したファミマに買いが集まり、2銘柄で日経平均を約120円押し上げた。4〜6月期の決算発表シーズンを控え、買いを見送る投資家が多い。
前日の米IT株高や、30年ぶりの水準に上昇した台湾株を受け、情報・通信業やハイテク株への買いは目立ったが、物色の裾野は広がらなかった。
JPX日経インデックス400は小幅高。前日比3.83ポイント高の1万4060.28だった。東証株価指数(TOPIX)は横ばい。0.01ポイント高の1557.24だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆2220億円。売買高は11億7582万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は594と、全体の約3割だった。値下がりは1496、変わらずは81だった。