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【大引け概況】


2日の日経平均株価は3日続伸し、大引けは前日比348円24銭(1.10%)高の3万1949円89銭だった。
 
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きょうは終始買い優勢の展開で、日経平均は一時450円以上の上昇をみせ3万2000円台を回復する場面もあった。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて高かったほか、米国株市場でもFRBが今回のFOMCで金利の据え置きを決定、これを好感する形でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに続伸歩調となった。

欧米株高を受け、東京株式市場でも朝方から空売り筋の買い戻しが全体相場を押し上げる形に。半導体関連株が軒並み買われ、市場のセンチメントを強気に傾けた。ただ、3連休前ということもあり上値では目先筋の手仕舞い売りも観測され、終値では3万2000円台に届かなかった。
 
東京株式市場でも値がさの東エレクやアドテストなどハイテク関連株が軒並み高となり、日経平均を押し上げた。
 
前日の取引時間中に決算を発表したトヨタへの買いが継続したことや、緩和的な国内金融政策が続くとの見方も投資家心理を強気に傾けた。海外短期筋の先高観は根強く、株価指数先物への買いが断続的に入った。半面、日経平均は前日に742円高と今年2番目の上昇幅を記録するなど直近の急伸で短期的な過熱感も意識されやすかった。
 
日米の金融政策決定会合を無事に通過したため、投資家の関心は、本格化する企業業績の動向に移っていくことになる。ただ、東京株式市場が休場となる3日には米国で雇用統計の発表が予定されているため、米長期金利の低下傾向が続くのかどうか見極めたいところであろう。雇用統計も波乱なく通過すれば、来週以降、日経平均は国内企業の堅調な業績推移を背景に上値を目指す展開になっていくとし、目先は75日線水準を早期に突破できるかがポイントになりそうだ。
 

東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、11.71ポイント(0.51%)高の2322.39で終えた。JPXプライム150指数は3日続伸し、8.10ポイント(0.80%)高の1014.42で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆5738億円。売買高は17億7007万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は882、値下がりは722、変わらずは54だった。
 
業種別株価指数(33業種)はサービス業、電気・ガス業、空運業などが上昇した。鉄鋼、その他金融業、パルプ・紙などは下落
 
個別では、午前に通期業績予想と年間配当計画の上方修正を発表したキッコマンが大幅高となった。決算関連でぐるなび、インフォマート、デクセリアルズ、オルガノなどが上昇した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)上昇を受け、イビデン、ディスコ、芝浦、アドバンテス、東エレクら半導体関連銘柄も上昇。サイバー、京セラも上昇した。国内証券が目標株価を引き上げた富士電機も続伸した。
 
一方、通期業績予想の下方修正でヤマハやアステラスが大幅安。決算関連でテイカ、ケーズHD、オリックス、日本製鉄も下げた。などが下落。下期以降の大型案件一巡の影響を警戒視されたTISも大幅反落した。飯野海運は前日急伸の反動で下げた。