年末終値としては1990年(2万3848円)以来、29年ぶりの高値水準。
日経平均は年間では3641円(18%)高となり、年間ベースで2年ぶりに上昇した。
年末年始の休みを控え、投資家が持ち高を減らす手じまい売りが優勢だった。午前は薄商いの中、先物の売りに押されて始まった。日経平均株価は取引時間中として約半月ぶりに2万3600円台に下落した。また、円相場が1ドル=109円ちょうど付近まで上昇したことも、投資家心理を冷やした。
市場からは「年内最終取引で円高への警戒もあり利益確定売りが優勢だ。4カ月連続で月足陽線となり、19年相場は十分上昇したが、足元で上値が重くなってきた点は気になる」との声が聞かれた。
また、「年明けの値動きに対する警戒感が強い」と指摘する関係者が多かった。1月3日の米サプライ管理協会(ISM)の製造業景況指数など、海外投資家が重視する経済指標が続く。また、「今年の大発会で米アップルの業績予想下方修正を嫌気し、日経平均が大幅安となった記憶が残っている」との声も聞かれた。積極的な買いは手控えられ、商いは盛り上がらなかった。
30日のJPX日経インデックス400は続落した。終値は前週末比105.54ポイント(0.68%)安の1万5376.38だった。東証株価指数(TOPIX)は反落し、11.82ポイント(0.68%)安の1721.36で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆4338億円。売買高は7億9662万株と低調だった。東証1部の値下がり銘柄数は1541と、全体の約7割を占めた。値上がりは542、変わらずは78銘柄だった。19年合計の売買代金は前年比20.1%減の512兆5315億円で、7年ぶりの低水準だった。