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【大引け概況】
17日の日経平均株価は3日ぶりに反発し、前日比176円71銭高の3万0500円05銭で終えた。

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 前日まで2日間下げた後とあって、買い遅れた投資家の押し目買いが優勢だった。前日の米株式市場で半導体関連株が上がった流れを受けて、東京株式市場でも値がさの半導体関連銘柄の一部に買いが入った。海運の上げが目立ち、空運や陸運なども上昇した。
 
国内では新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にある。きょう告示された自民党総裁選には4氏が立候補し、新型コロナの感染抑制策や経済対策に市場の関心が集まる。経済活動の再開や政策対応への期待が相場を押し上げた。
 
アジアの株式市場で前日に年初来安値を更新するなど警戒感が強まっていた香港ハンセン指数が高く推移したことも、日本株の買い安心感につながったとの見方があった。午後には下値が堅いとみた投資家の買いが断続的に入り、日経平均は上げ幅を200円超に広げる場面があった。
 
市場からは「押し目買いニーズは強いが、誰もが調整を待っているのではないか。まずは、来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)や、29日投開票の総裁選の結果を見極めたいところだ」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発した。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、10.01ポイント高の2100.17で終えた。朝方には下落に転じる場面があった。
 
東証1部の売買代金は概算で4兆3205億円。5月27日以来、約4カ月ぶりの高水準だった。売買高は15億9933万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1423と、全体の6割強を占めた。値下がりは645銘柄、変わらずは119銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、海運業、空運業、サービス業などが上昇した。下落は鉄鋼、非鉄金属、不動産業など。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(SBG)、リクルート、キーエンス、テルモ、ファナックが値を上げた。レーザーテックや東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体関連株が高く、日本郵船や商船三井など海運株が買われた。ベイカレント・コンサルティングやエムスリーが上昇し、プレミアアンチエイジングやグローバルウェイ、Birdmanといった東証マザーズ上場の小型株が商いを伴い値を上げた。
 
 
半面、JR西日本やファーストリテイリングが安い。3000億円のユーロ円CBの発行を発表した日本製鉄が大幅安となり、ジェイ エフ イー ホールディングスが連想売りで値を下げた。東邦鉛や住友鉱が下落し、TOTO、ダイキン工業やHOYAが軟調で日本電産や村田製作所、SUMCOが下落した。セブン&アイ・ホールディングスや富士フイルムホールディングスも軟調だった。
 
東証2部株価指数は前日比32.31ポイント高の7837.90ポイントと3日ぶり反発した。
出来高1億1178万株。値上がり銘柄数は249、値下がり銘柄数は150となった。
 
個別では、玉井商船がストップ高。アヲハタ、マーチャント・バンカーズ、オーベクス、神島化学工業、日本ピグメントなど15銘柄は年初来高値を更新。ヴィス、SIG、日鍛バルブ、杉村倉庫、サンユウが買われた。
 
一方、ギグワークス、北越メタルが年初来安値を更新。バイク王&カンパニー、瑞光、神鋼環境ソリューション、堺商事、リスクモンスターが売られた。