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【大引け概況】

6日の日経平均株価は小幅に続落し、終値は前日比6円85銭(0.02%)安の4万0090円78銭だった。

 
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きょうは主力株に利益確定売りが出て、日経平均は軟調なスタートとなった。前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って下落、マイクロソフト<MSFT>やアップル<AAPL>をはじめ大手IT株が売り込まれ、全体指数を押し下げた。
中国でのiPhoneの販売減少が伝わったアップルが下落するなど、ハイテク株を中心に売られた。
 
これを受けて東京株式市場でも、半導体主力株などに売りを誘導する形となり、日経平均は朝方寄り付き直後に300円を超える下げをみせた。しかし、下値では押し目買いが入り、その後は一貫して戻り足となった。前日の米株式市場で半導体大手のエヌビディアが逆行高となり、アドテストなど半導体関連の一角が上昇して指数を下支えした。6日の取引で香港ハンセン指数などアジア各国・地域の株価指数が総じて堅調だったのも投資家心理を支えた。半導体関連の一角が頑強な値動きを示したほか、電力や不動産株など内需株が堅調で全体相場を支えた。
 
売り圧力はすぐ弱まり、日経平均は下げ幅を縮小する展開。午後には上昇に転じ、4日に付けた史上最高値(4万0109円)を上回る場面があった。プライム市場全体では値上がり銘柄数が7割を占め、値下がり銘柄数を大きく上回った。
 
市場では「資本効率の改善期待を背景に株価の先高観は強い。海外投資家などが割安株に資金を振り向ける動きが広がっている」との声が聞かれた。PBR(株価純資産倍率)が相対的に低い銘柄で構成する東証株価指数(TOPIX)バリュー指数は0.71%高で終え、TOPIXグロース指数の上昇率(0.07%高)を上回った。
 
TOPIXは続伸した。終値は10.74ポイント(0.39%)高の2730.67で、連日で1990年2月以来34年1カ月ぶりの高値を更新した。JPXプライム150指数は4営業日ぶりに反落し、0.66ポイント(0.06%)安の1199.12で終えた。
 

 

東証プライムの売買代金は概算で5兆1232億円、売買高は18億3441万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は401。値上がりは1200、横ばいは55だった。
 
業種別株価指数(33業種)は電気機器、精密機器、海運業などが下落した。上昇は銀行業、輸送用機器、小売業など。
 
 
個別では、三井E&Sが売買代金首位となり株価も一時ストップ高に買われる人気。三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも堅調。東京エレクトロン、SCREENホールディングスも上昇した。三菱重工業が上昇、ニトリホールディングスも買いが優勢だった。クロスキャットがストップ高で値上がり率首位となり、ツムラ、アインホールディングスも値幅制限いっぱいに買われた。フォーカスシステムズも一時ストップ高を演じた。三井ハイテックも活況高。トヨタ、ホンダ、SUBARU、横河電、荏原のほか、中外薬やアサヒも買われた。
 
半面、レーザーテック、ディスコが安く、川崎汽船も売りに押され、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)も軟調。TDKの下げも目立つ。さくらインターネットが利益確定売りに押され、キーエンスも下値を探る展開に。日立製作所、任天堂も冴えない。フジ・コーポレーション、サンケン電気は大幅安。テルモ、キッコマン、日立、ファナック、川崎汽も売られた。