1月18日以来およそ2カ月ぶりの高値で、8日続伸は2021年9月上旬以来。
きょうの前場は売り優勢の地合いだった。前日の欧州株市場が軒並み安かったほか、米国株市場でもNYダウが450ドル近い下げをみせたことで、前日まで7日続伸していた東京市場も、目先筋の利益確定売りを誘発した。
日経平均は一時400円以上も下落する場面があったが、その後は下げ渋る展開となった。米株価指数先物が堅調な値動きをみせていたことで、投資家心理が改善した。
後場に入ると継続的に押し目買いが入り、ほぼ一本調子に水準を戻し、取引終盤に上昇に転じた。円安進行を背景に自動車など輸出株の一角が買われ、非鉄など資源関連株も上昇し、全体相場を支えた。日経平均が8日続伸するのは、昨年9月上旬以来約半年ぶりのこと。売買代金はやや減少傾向にあるものの、3兆円台はキープした。
75日移動平均(2万7400円台後半)よりも高い水準で底堅く推移したほか、日本時間24日の取引で米株価指数先物が堅調だったことから、半導体関連株などを中心に買い直しが入った。23日に自社株買いを発表したトヨタや、資源高を背景に鉱業や商社株が物色された。
市場では「買い戻しが中心とみられるが、今後の上昇には、売買代金の増加度合いがポイントとなりそう」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は8日続伸。前日比2.86ポイント(0.14%)高の1981.56で終え、1月17日以来の高値となった。JPX日経インデックス400も8日続伸した。
東証1部の売買代金は概算で3兆1574億円。売買高は12億4210万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1097、値下がりは977、変わらずは107だった。