取引時間中に2万1500円台に乗せるのは1996年10月21日以来21年ぶり。
13連騰は1988年2月に記録して以来で、歴代2位タイとなる。
前日の米国株市場でNYダウが160ドル高と急伸し主要3指数が最高値を更新するなかで、リスク選好ムードに包まれてスタート。中国の7〜9月期の国内総生産(GDP)伸び率がほぼ市場予想通りだったことも投資家心理を支えた。
外国為替市場で1ドル=113円台に入るなどドル高・円安に振れたことも輸出株中心に有利に働いた。
しかし、後場に入ると買い一巡感の出たところに広範囲に利益確定売りが出て、日経平均は急速に上げ幅を縮小する場面があった。
その後は主力株中心にインデックス的な買いが入り、日経平均も再浮上する形となった。鉄鋼や非鉄などの素材株が買われたほか、保険セクターも上昇した。値下がり銘柄数が値上がりを上回ったものの、好業績銘柄やテーマ株に根強い買いが入り、全体を押し上げた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆948億円、売買高は6億9455万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1051と、全体の52%近くを占めた。値下がりは839、変わらずは141だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ続伸した。
個別では、東エレクや村田製、三菱電が上昇した。米長期金利上昇で米金融株が買われた流れを引き継ぎ、第一生命HD、T&Dが買われた。株高の恩恵期待で証券株が上げた。三井不や住友不も上げた。任天堂、SUMCO、ソフトバンクグループも買い優勢となった。明治海運がストップ高で値上がり率トップとなったほか、オーバル物、TAC、CIJ、ユニデンホールディングスなども値を飛ばした。
半面、東ガスや関西電、大ガスが売られた。コマツやSMCは下げた。
enishが大幅安、ショーケース・ティービーも売りに押された。ダイフクも軟調。京都きもの友禅、双信電機は大幅安。ツガミ、ジャストシステム大きく下落した。
東証2部株価指数は前日比3.20ポイント安の6896.43ポイントと続落した。
値上がり銘柄数は197、値下がり銘柄数は267となった。
個別では、マルヨシセンターが年初来安値を更新。杉村倉庫、日本パワーファスニング、カワタ、天昇電気工業、オリエンタルチエン工業は値下がり率上位に売られた。
一方、サンユウがストップ高。eBASE、セコム上信越、寺岡製作所、相模ゴム工業、KTCなど12銘柄は年初来高値を更新。宮入バルブ製作所、ラピーヌ、ぷらっとホーム、価値開発、DNAチップ研究所は値上がり率上位に買われた。