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【大引け概況】
16日の日経平均株価は4日続伸した。前日比52円55銭高の2万2221円66銭で取引を終了した。
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連日で年初来高値を更新し、昨年12月3日以来、約4カ月ぶりの高値となった。4日続伸は2月下旬以来約2カ月ぶりとなる。
 
朝方安く始まったものの、その後は下値抵抗力を発揮する形となった。
前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスの決算を受けた株安が足を引っ張ったが、メガバンクをはじめ日本株への影響は限定的だった。
値上がりが目立ったのは通信株。NTTドコモが携帯電話の通信料金引き下げを15日に発表した事を受け、携帯電話料金の引き下げに対する過度な懸念が和らぎ、通信株全般に買いが広がった。また、中国経済の回復に期待がかかるなど市場心理を支え相場を押し上げた。
 
一方で、全般は利益確定売りで値を下げる銘柄も多く上値も重かった。
 
日米間の貿易協議の行方を見極めたいとの思惑から買い手控えムードが漂ったものの、売り圧力も希薄ななかで海外機関投資家とみられる買いが観測され、全体相場を下支える格好となった。
 
市場からは「10連休や決算を控えて様子見だが、しっかりした動きだ。決算発表でアク抜けリバウンドが期待され、国内機関投資家が動き出す5月の上昇期待をにらみ先回り買いの動きが出ているのではないか」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比9.41ポイント安の1万4448.16だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、1.47ポイント安の1626.46で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆929億円、売買高は10億5075万株。値上がり銘柄数は698銘柄、値下がり1346銘柄、変わらず97銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は情報・通信業、その他金融業、建設業の上昇が目立ち、下落はパルプ・紙、鉱業、石油・石炭製品など。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が買われ、ファーストリテイリング、ソニー、ユニファミマも上値追い継続。NTTドコモやKDDIなど通信メガキャリアが揃って上昇した。SUMCOも堅調。RPAホールディングスが値幅制限いっぱいに買われ、千代田化工建設が商いを伴い上げ足を加速した。スペースバリューホールディングス、TOKYO BASEが値を飛ばし、スクウェア・エニックス・ホールディングスも高い。
 
半面、キーエンスが軟調、セブン&アイ・ホールディングスも冴えない。第一三共、大日本住友、中外薬が安い。良品計画が大幅に値を下げたほか、かんぽ生命保険の下げも目立った。デザインワン・ジャパン、ベクトルなどが大きく利食われ、イオンファンタジーの下げも目立った。オロが急反落、enishも利益確定の売りに大幅安となった。