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【大引け概況】 
日経平均株価は前日比3円72銭安の2万1505円31銭と、3日ぶり反落した。
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前日の米国株が大きく上昇、中長期志向の海外勢から買いが入ったことから、東京株式市場は朝方から買いが先行した。日経平均は230円あまり上昇して始まったが、その直後から利食い売りが顕在化して、寄り付きにきょうの高値を形成する“寄り天”となった。
 
買い一巡後は、上値追いにつながるような材料がなかったことや、利益確定売りなどに押されて上値は限定的だった。
後場終盤には下げに転じた。新年度入りに伴う国内金融法人の利益確定売りが観測され、需給面での重しとなった。
前日まで連騰していた銘柄が多く、東証株価指数(TOPIX)は取引時間中の今年の最高値まで上昇したことなどから、一度利益を確定する動きが出たとみられる。
 
市場では、「米国や中国で製造業の指標が改善し、景気減速懸念は後退したとされるが、米中貿易摩擦の行方など依然不透明感は残っている。」とし、「まだ先といえ10連休を控え、次期業績は慎重な見通しとみられ、動きづらい。ただ、下値では押し目買いが入り、当面はもみ合いとみている」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反落し、前日比4.12ポイント安の1611.69で終えた。JPX日経インデックス400も3日ぶり反落。終値は40.47ポイント安の1万4340.30だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3336億円。売買高は13億4353万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1181と、全体の5割強を占めた。値上がりは886、変わらずは72銘柄だった。
 
業種別では33業種中17業種が値上がり。1位は鉱業で、以下、非鉄金属、機械、銀行が続いた。値下がり上位には不動産、陸運、小売が並んだ。
 
個別では、ソニーが冴えず、ZOZO、楽天などの下げが目立つ。1日午後3時に前期の期末配当を減らすと発表したしまむらが急落した。ファーストリテイリングも安い。ユニチャームや楽天、NTT、資生堂も下落した。菱地所や三井不などの不動産株も売られた。アクセルが急反落し値下がり率トップ。新日本科学、ガンホー・オンライン・エンターテイメントも大きく売り込まれた。TOKYO BASE、ワイヤレスゲートも下値を探った。
 
半面、米半導体株高を追い風にディスコが値を飛ばし、東京エレクトロン、アドバンテスト、SUMCOなど上昇が目立つ。中国の設備投資需要の持ち直しを見込みファナック、安川電機などFA関連株にも買いが流入した。住友鉱、コマツ、トヨタ自動車も堅調。クボテックが値上がり率トップに買われ、双信電機も活況高。米金利上昇を受けて第一生命HDや三菱UFJなどの金融株も買われた。マネックスグループが物色人気となり、日本電波工業も高い。


東証2部株価指数は前日比9.79ポイント高の6852.28ポイントと3日続伸した。
出来高6979万株。値上がり銘柄数は181、値下がり銘柄数は242となった。
 
個別ではリミックスポイントがストップ高となった。ビットワングループは一時ストップ高となった。
工藤建設、北海道コカ・コーラボトリング、カワニシホールディングス、セイヒョー、カワサキなど13銘柄は年初来高値を更新した。ウェルス・マネジメント、ショクブン、村上開明堂、ロブテックス、岡本工作機械製作所が買われた。
 
一方、KHC、福留ハム、ファーマフーズ、マーチャント・バンカーズ、スーパーバッグなど8銘柄が年初来安値を更新した。ピーエイ、旭松食品、松尾電機、ミズホメディー、インスペックが売られた。