きょうの日経平均株価は、米雇用統計の結果が注目されていることに加え、前日の米国市場は独立記念日で休場のため海外投資家の参加も少なく、全般相場は膠着感が強かった。
前場は、中国・上海総合指数が軟化したことで下げ幅をやや広げる場面もあったが、下値は限られ、前引けにかけて小安い水準で推移した。
後場に入ると、為替相場が1ドル=108円に接近し円安方向に振れるなか、中国・上海株式相場が上昇に転じたことで投資家心理が改善、大引けにかけ買いが優勢となり、この日の高値で取引を終えた。決算発表で堅調だった小売株の一部が買われるなど、材料がある銘柄を選別物色する動きも見られた。
市場からは「世界景気の改善には時間がかかるとの見方から、消費増税前の特需が見込める内需のディフェンシブ銘柄が物色された」との見方があった。
東証株価指数(TOPIX)も続伸し、2.80ポイント高の1592.58で終えた。JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比25.82ポイント高の1万4161.45だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆5525億円、売買高は9億3315万株だった。値上がり銘柄数は1208銘柄、値下がり841銘柄、変わらず100銘柄だった。