前日のNYダウは140ドル安と急反落。米中間の貿易交渉に関する報道を契機に、足元で高まっていた協議進展への楽観的な見方が後退。外国為替市場での円高・ドル安の進行も投資家心理を冷やし、利益確定売りが優勢だった。
もっとも、日経平均は取引開始直後に下げ幅を前日比200円超に広げた後は下げ渋った。業績予想を上方修正した村田製が大幅高となるなど、投資意欲そのものは冷え込んだわけではない。11月は2012年から7年連続で上昇している株高の特異月となっているため、強気派にとっては絶好の買い場になったようだ。
市場からは「3連休に米経済指標の発表を前に、戻り売りや利益確定売りが出やすいが、一方で買い戻しも入り、下げ相場にしてはしっかりした足取りだ。材料次第で需給は揺れるが、根本的には金融相場なのだろう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は小幅ながら4営業日ぶりに反落した。終値は前日比6.24ポイント安の1万4906.89だった。東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに反落し、0.51ポイント安の1666.50で終えた。両指数は共にこの日の高値で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3870億円、売買高は12億5612万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の6割に相当する1283、値上がりは801、変わらずは70銘柄だった。