前日の米国市場で、長期金利の低下などが好感されNYダウが322ドル高と上昇した。これを受け、東京株式市場もハイテク株などを中心に値を上げる展開となった。日経平均株価は朝方に一時300円を超える上昇となったが、今晩は日本時間の午後11時から米ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が予定されており、後場に入りやや上昇幅は縮小した。
値がさの半導体関連銘柄などが買われた。上げ幅は300円を超える場面があった。後場は日本時間同日夜のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控え、持ち高調整の売りが出て伸び悩んだ。
前日の米市場では長期金利の低下などを受けて主要な半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.7%高となった。東京市場でも東エレクやアドテストなどが買われ、指数を支えた。
米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で、米東部時間26日10時(日本時間26日23時)にFRBのパウエル議長の講演が予定されている。東京市場では積極的な売買を手控えるムードも強く、上値が重かった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆548億円。売買高は8億5551万株だった。足元で売買代金は2兆円台前半の低水準で取引が続いている。
市場関係者は「積極的な買いが入っているわけではない。個人投資家を中心に利益確定売りなどが進んで売り圧力が弱くなっている」とみていた。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は前日比2.99ポイント(0.15%)高の1979.59だった。