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【大引け概況】


19日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、終値は前日比105円79銭安の3万9164円61銭だった。

 
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朝方は強弱観対立のなかやや買いが先行して始まったが続かなかった。前日の欧州株市場は最高値圏で強さを発揮したほか、米国株市場でもS&P500指数が最高値を更新するなど、頑強な値動きだった。ただ、東京市場では前場取引時間中に日銀の高田審議委員のタカ派的発言が伝わると、追加利上げへの警戒感から売りが優勢となった。
トランプ米大統領が現地時間18日に4月初旬にも詳細の発表が予定される輸入自動車への追加関税について言及、税率が25%程度になるとの見方を示したことも、自動車株などを中心に買い手控えムードを助長した。ただ、下値を大きく売り込む動きとはならなかった。
 
円相場が1ドル=151円台後半に上昇すると、円高進行に歩調を合わせる格好で株安が進んだ。その後、今回の高田審議委員の発言について次第に「想定内」との見方が広がり、金利上昇や円高進行に一服感がみられると、日経平均も下げ幅を縮小した。
 
トランプ米大統領は18日、4月にも公表予定の輸入自動車への追加関税について「25%くらいになるだろう」と話した。半導体や医薬品に対する追加関税の引き上げを検討する考えも示し、関税強化による世界経済への影響を警戒する売りが出たことも相場を下押しした。市場では「トランプ氏の発言に振り回される相場展開が続き、中長期志向の投資家は慎重姿勢を強めている。短期筋による株価指数先物への売りが現物株の下げを主導した」との声が聞かれた。
 
一方、25日移動平均線(3万9120円)が下値支持線として意識されるなか、売り一巡後は押し目買いが入り下値は限定的だった。
 
さて、東京株式市場はトランプ大統領の自動車関税強化という材料があって下落する1日となった。日銀審議委員による懇談会でのタカ派的な発言を受け追加利上げが意識された面もあったようだ。ただ、マクロ的な要素でまとまった売りが出ている様子は少なくあくまでも材料で指数を動かす思惑的な売買が主流。25日移動平均線(3万9120円)上も保って安定基調は維持されている。
 
 

 
東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反落した。終値は8.26ポイント(0.30%)安の2767.25だった。JPXプライム150指数も3営業日ぶりに反落し、5.66ポイント(0.47%)安の1211.12で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆5866億円、売買高は18億6848万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は994。値上がりは596、横ばいは50だった。
 

業種別株価指数(33業種)は精密機器、医薬品、卸売業などが下落した。上昇はパルプ・紙、金属製品、その他製品など。

個別では、売買代金上位のIHIが売られ、ソフトバンクグループも軟調。トランプ大統領による関税発言を受けて、マツダ、三菱自動車、ホンダ、SUBARU、トヨタ自など自動車株が下落した。キーエンスも下値を探った。また、TOPPANホールディングス、富士フイルムホールディングス、京成電鉄、オリンパス、第一三共なども下げた。GMOインターネットは大きく利食われたほか、シンフォニア テクノロジーも大幅安。M&A総研ホールディングスなどの下げも目立つ。サンリオも大きく水準を切り下げた。円谷フィールズホールディングス、タカラトミーなどエンタメ系の銘柄の下げが目立った。
 
半面、東京エレクトロンが高く、アドバンテスト、ルネサスエレクトロニクスも頑強な値動きとなった。証券会社のポジティブなレポートなども影響して三井住友フィナンシャルグループも堅調。任天堂が終始買い優勢だったほか、キオクシアホールディングスも値を上げた。サンウェルズがストップ高に買われ、ギフティも急騰。NJSが物色人気となり、サンケン電気、楽天グループなども値を飛ばしている。
このほか、サッポロHD、ニデック、ニチレイ、王子ホールディングスなどが買われた。後場は、英投資会社が5%超保有と発表した資生堂が昨年来安値水準から大幅高した。