東証株価指数(TOPIX)は、21.51ポイント高の1716.30で終了した。
前日のNYダウが5営業日ぶりに上昇したことを受け、6日の東京株式市場でも幅広い銘柄が値上がりした。
米国経済の先行き不透明感を背景とした円買い・ドル売りの動きが一服したことも投資家心理の改善につながり、日経平均株価は前日終値に比べ500円を超える上げ幅となる場面があった。
国際貿易や世界景気の拡大によって恩恵を受ける機械株や資源株、自動車株、電機株など幅広い銘柄に買いが入った。
貿易の停滞が業績の向かい風になるとの見方から売られていた日立建やJFE、郵船などの銘柄に買い戻しが入った。上海、香港、韓国、台湾などアジア諸国・地域の株式相場がそろって上昇したことも投資家心理を上向かせた。
ただ、日経平均は2万1500円を上回る水準では上値が重くなった。追加の買い材料が乏しかったため、短期スタンスの個人投資家らによる利益確定売りが徐々に出て、相場はやや上げ幅を縮めた。
JPX日経インデックス400の終値は前日比176.34ポイント高の1万5165.98。
東証1部の売買代金は概算で2兆5175億円、売買高は12億8881万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1789と全体の86%を占めた。値下がりは237、変わらずは43だった。
業種別株価指数(全33業種)はその他製品、情報・通信業、輸送用機器などが上昇し、パルプ・紙製品と空運業が下落した。
個別では、任天堂やヤクルトが商いを伴って上昇した。ソフトバンクG、ファーストリテ、トヨタ、日産自が上げ、東エレク、ソニー、三菱UFJ、三井住友、野村、ヤクルト、資生堂、東海カは買われた。
半面、JR東日本、JT、NTTドコモ、大東建、王子紙、JAL、ANAなど下落した。
東証2部指数は前日比130.29ポイント高の7248.30ポイントと4日ぶり反発。値上がり銘柄数は391、値下がり銘柄数は82となった。
個別では、アライドテレシスホールディングス、ぷらっとホームがストップ高。ファーマフーズ、キーウェアソリューションズ、D.A.コンソーシアムホールディングス、北陸ガス、京都ホテルなど6銘柄は昨年来高値を更新。カワセコンピュータサプライ、ヒラノテクシード、プレミアムウォーターホールディングス、昭和化学工業、大盛工業が買われた。
一方、ケー・エフ・シー、日本精機が昨年来安値を更新。日本モーゲージサービス、タカショー、日本食品化工、アバントが売られた。