きょうの高値で取引を終え、1月18日以来およそ2カ月ぶりの高値となった。
きょうの東京株式市場はリスクを取る動きが優勢となり、日経平均は前日の下げ分を上回る戻り足をみせた。米国株市場では10年債利回りの上昇一服を受け、ハイテク株を買い戻す動きが顕著となり、この流れが東京株式市場にも波及する形になった。
外国為替市場でドル高・円安基調にあることが主力輸出株に有利に働いたほか、きょうが3月の実質最終売買日ということで、配当や株主優待の権利取り狙いの駆け込み買いが、全体強調地合いに反映された。配当再投資に絡む先物への買いを期待するムードも市場のセンチメントを強気に傾けた。前場は戻り売りで伸び悩む場面もあったが、後場は先物を絡めて再び買い直される展開となり、売買代金上位の主力銘柄は概ね高い。
米長期金利の低下が後押しとなり、グロース(成長)株の一角に買いが入った。権利取りのため、高配当株への売りが手控えられ、郵船や商船三井は上昇して終えた。
日経平均は伸び悩む場面もあった。市場では「原油高や米金利上昇の企業業績への影響を見極めるまでは上値追いは難しい」との声があった。200日移動平均(28日時点で2万8269円)が目先の上値メドと意識されており、利益確定売りが重荷だった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)がともに反発した。TOPIXは18.29ポイント高の1991.66で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆2489億円、売買高は13億6236万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1466、値下がり銘柄数は635、変わらず銘柄数は77だった。