朝方は、前日の下げの反動や、13日の米株高や英国が欧州連合(EU)との合意なき離脱に反対する動議を賛成多数で可決したことを受け、買いが先行、200円あまり上昇したが、買いの勢いは続かなかった。
買い一巡後は、3月の決算期末を意識した国内金融機関の利益確定売りに押された。
日本時間11時に発表された1〜2月の中国の工業生産高の伸びが市場予想を下回るなど、中国の景気減速が意識されたのも投資家心理に重荷となった。
株価指数先物に断続的な売りが出て上げ幅を縮小した。引けにかけ、手じまい売りも出たもようで下げに転じた。
市場では「手掛かり材料難で売買代金が伸び悩み、盛り上がりに欠ける展開となるなか、3月期末の配当権利取りを前に『森(全体)よりも木(個別)』の動き関心が向かいそうだ」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は続落し、前日比3.78ポイント安の1588.29で終えた。JPX日経インデックス400も続落し、終値は前日比24.24ポイント安の1万4136.67だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1866億円。売買高は11億3232万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1257、値上がりは783、変わらずは94銘柄だった。