日経平均株価は乱高下し、終値は1万7000円を下回った。
朝方は前日の米国株の急騰を好感し、押し目買いや買い戻しが入り、全面高となった。しかし、米株先物が時間外取引で値を崩すと先物主導で急速に売りが増え、日経平均株価は取引終了間際に下げ幅が一時前日比300円を超えた。
NYダウ先物(ミニ)が大幅安となり、一時取引中断措置「サーキットブレーカー」がとられ、売りが広がった。
日経平均の値動きへの影響度が大きいソフトバンクGとファストリが大幅安となったことも相場の重荷となった。2社で日経平均を約189円押し下げた。ソフトバンクGは米シェアオフィス大手ウィーカンパニーへの支援策を見直すとの報道を受け、一時12%安となった。
日経平均の高値と安値の差は約700円と大きく、市場関係者からは「個人投資家も運用会社も値動きの大きさについていけない」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比31.67ポイント高の1万1374.42だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、2.38ポイント高の1270.84で終えた。
東証1部の売買代金は概算で4兆1106億円。売買高は27億1881万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1298と、全体の約6割を占めた。値上がりは835銘柄、変わらずは33銘柄だった。