取引開始直後は弱含んだ値動きだったが、その後はプラス圏に浮上。午後は様子見ムードが広がり、前日の終値を挟み方向感に乏しい推移となった。
3月期末配当の権利落ち日に当たるため、値下がりする銘柄が多かった。
ただ178円程度とみられる配当落ち分を差し引けば、日経平均は底堅く推移。手掛かり材料に乏しい中、新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、経済が正常化に向かうことへの期待感が相場を下支えした。
海運業や空運業などが上昇した。中国や香港などアジア株式相場が堅調に推移したことが投資家心理を上向かせたほか、日銀による上場投資信託(ETF)を買い入れ観測も相場を下支えした。
実質的な新年度入りとなるなか、期初の利益確定売りから始める機関投資家も多く上値は限られた。米投資会社に関連した巨額取引への警戒感が残るなか、保険業や銀行業、証券商品先物への売りが目立ち、下げ幅は100円を超える場面もあった。
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比126.89ポイント安の1万7865.35だった。東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに反落し、15.48ポイント安の1977.86で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆7235億円。売買高は13億4076万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1564と約7割を占めた。値上がり銘柄数は541、変わらずは55だった。