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【大引け概況】


25日の日経平均株価は続伸し、終値は前日比368円50銭(0.95%)高の3万9173円15銭だった。節目の3万9000円を上回り、4月15日(3万9232円)以来およそ2カ月ぶりの高値を付けた。

 
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朝方こそ気迷いムードで売り買いを交錯させたが、その後は広範囲に買い戻しが入り日経平均は次第高の展開となった。前日の欧州株市場では主要国の株価が総じて切り返す動きとなり、米国ではNYダウが5連騰と気を吐いたものの、エヌビディア<NVDA>が急落するなど半導体関連株の下げがきつく、ナスダック総合株価指数は3日続落となった。これを受けて東京株式市場では半導体セクターの主力株などに売りがかさみ、リスク回避ムードも漂ったが、銀行や保険などの金融株や自動車株、エネルギー関連株が買われるなどバリュー株中心に投資資金が流入し、全体相場を押し上げた。
PBR(株価純資産倍率)が相対的に低い銘柄で構成する東証株価指数(TOPIX)バリュー指数の上昇率は2.22%と、TOPIXグロース指数の上昇率(1.20%)を上回った。
 
時価総額と流動性が高い主力の大型株30銘柄で構成する「TOPIXコア30」が午後の取引終了にかけて上げ幅を拡大した。投資家が受け取った配当金を再投資にまわしているとの観測があり、トヨタなどの主力銘柄への買いが目立った。一方、前日の米市場でハイテク株が下落したことから、東エレクやソフトバンクグループ(SBG)は朝方から売りが優勢だった。ただ、午後は下げ渋った。

 

 
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は47.18ポイント(1.72%)高の2787.37だった。JPXプライム150指数は6日続伸し、15.91ポイント(1.32%)高の1224.75で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆9594億円、売買高は15億4831万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1411。値下がりは204、横ばいは30だった。
 
業種別株価指数は33業種すべて上昇し、保険業、輸送用機器、銀行業、証券・商品先物取引業、鉱業、石油・石炭製品の上昇率が大きかった。
 
 
個別銘柄では、自動車保険の保険料引き上げが決定したことでMS&ADインシュアランスグループホールディングス、SOMPOホールディングス、東京海上HDなど損保株が上昇したほか、長期金利上昇を受けて、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、りそなホールディングス、コンコルディア・フィナンシャル、ふくおかフィナンシャルG、三井住友FGなど金融株が総じて買われた。このほか、トヨタ自、日立製作所が高く、三菱商事、ソニーグループも堅調。このほかIHIや川重が値を飛ばした。ティーガイアが1本値でストップ高に買われ、東邦ホールディングスが急騰、チェンジホールディングスも大幅高だった。
 
一方、売買代金首位のディスコが大幅安に売り込まれ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)やナスダック下落などを受けて、レーザーテック、東京エレクトロン、ルネサスエレクトロニクス、など半導体株が下落。このほか、ソフトバンクグループ(SBG)、村田製作所、アルプスアルパイン、TDK、太陽誘電などアップル関連も総じて安い。ニデックやTOPPANは下げた。アイモバイル、トリケミカル研究所、イーレックスなども下落した。デクセリアルズも売られた。