26日付の日本経済新聞は、日銀がETF(上場投資信託)購入方法を見直し、TOPIX型を増やす一方、日経平均型を減らすことを検討していると報道。
日経平均株価への指数寄与度が高いファストリなど値がさ株が下落し、午前9時35分には、同64円48銭安の2万2549円77銭を付ける場面もみられた。
また、アルツハイマー型認知症治療薬の治験の詳細を発表したエーザイが急落し、日経平均を押し下げた面もあった。
ただ、米国と欧州連合(EU)が貿易摩擦の緩和で合意したことは投資家心理の支えとなり、日経平均も底堅く推移した。
JPX日経インデックス400は3日続伸。終値は92.19ポイント高の1万5609.54だった。東証株価指数(TOPIX)は3日続伸した。終値は前日比12.30ポイント高の1765.78で、6月18日以来およそ1カ月ぶりの高値を付けた。
東証1部の値上がり銘柄数は1733と全体の約82%を占め、値下がり(309)を大幅に上回った。米欧の通商問題への警戒感が後退し、トヨタなど自動車株が上昇。投資家心理が改善するなか、幅広い銘柄に買いが広がり日経平均の下げ幅は限られた。変わらずは61銘柄だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆3957億円。売買高は12億5281万株だった。
業種別株価指数(33業種)は、医薬品、情報・通信業、証券・商品先物取引業が下落した。上昇は鉱業、陸運業、ガラス・土石製品など。
個別では、エーザイが大幅安。ソフトバンクやユニファミマ、コナミHD、ファナック、日本電産がさえない。三菱自や日立建機、第一三共の下げが目立った。
一方、アドテストや東エレク、信越化が上昇した。東海カ、AGCがしっかり、JTや京セラ、LINEも買われた。
東証2部株価指数は前日比29.83ポイント高の7437.21ポイントと3日続伸した。
出来高8088万株。値上がり銘柄数は262、値下がり銘柄数は179となった。
個別では、アーバンライフがストップ高。日本電通、テクノ菱和、アイ・アールジャパンホールディングス、イワキ、キクカワエンタープライズなど6銘柄は年初来高値を更新。富士通コンポーネント、技研ホールディングス、ダイヤモンド電機、サンユウ、オーウイルが買われた。
一方、ブルボン、日本ピグメントが年初来安値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、リミックスポイント、正興電機製作所、アライドテレシスホールディングス、クロスキャットが売られた。