前日の米株高を受けリスク選好ムードが強まるなか、主力株中心に高水準の買いが流入した。日経平均は高く始まった後も、先物主導で上値追い基調を強め、フシ目の2万9000円大台ラインを通過点に2万9300円台まで駆け上がる形となった。
前日の米国株市場では、新型コロナウイルスのオミクロン株に対する過度な警戒感が後退し主要株指数が揃って上昇、NYダウとS&P500指数は史上最高値に買われるなど市場のセンチメントが強気に傾いており、東京株式市場もこの流れに追随した。
外国為替市場で1ドル=115円台後半までドル高・円安が進んだことも、ハイテクや自動車株など輸出セクターを中心に追い風材料となった。
トヨタやデンソー、ホンダなど自動車関連株の買いが強まった。東エレクなど半導体関連の上昇も目立った。市場では「相場全体の上げ下げに左右されにくい、業績期待の高い銘柄への選別色が強まりつつある」という声が出ていた。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反発した。終値は前営業日比343.09ポイント高の1万8334.06だった。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反発し、37.89ポイント高の2030.22で終え、21年11月22日以来の高値となった。
東証1部の売買代金は概算で2兆7598億円。売買高は11億993万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1625と、全体の約7割を占めた。値下がりは494、変わらずは64銘柄だった。