前日比51円03銭安の2万0296円45銭で終えた。
前日の米国株市場ではNYダウが10日ぶりに反落したが、朝方は為替が1ドル=112円台半ばの円安水準でもみ合っており、日経平均は高く始まった。
しかし、寄り後は利益確定売り圧力が顕在化し上値が重く、北朝鮮が太平洋で水爆実験をする可能性について言及したことで、再び地政学リスクが意識されて為替も円高に振れ、売りを助長する形となった。
また、連日で年初来高値を更新して高値警戒感が強まっていたなかで、上昇がそろそろ一服するとみた国内の機関投資家が利益確定売りを出すきっかけになった。
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比31.26ポイント安の1万4730.49だった。
東証株価指数(TOPIX)は5営業日ぶりに反落し、4.13ポイント安の1664.61で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5296億円。売買高は16億9371万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1276と、全体の約63%を占めた。値上がりは636、変わらずは116銘柄だった。
個別では、鉄鋼需要の伸び悩み懸念で、JFEや新日鉄住金が下落した。中国が訪日団体旅行を制限すると伝わり、資生堂や三越伊勢丹、マツキヨHDなどインバウンド関連銘柄が軒並み下げた。任天堂が断トツの売買代金も株価は軟調、ソフトバンク、キーエンスが下落し、HOYAや日東電も下げた。NTTが軟調、日本郵政、アルプス電気も下落。enishが値下がりトップに売られた。
一方で、三菱UFJや三井住友FGなど銀行株は小じっかり。地政学リスクの高まりで防衛関連銘柄と目されている石川製が買いを集めた。第一三共や大塚HDが上昇し、キリンHDは年初来高値を更新した。阿波製紙が値を飛ばし、双信電機も大幅高。クロップスは売り物薄のなかストップ高となった。
JCRファーマが高く、スクウェア・エニックス・ホールディングスも上昇した。
東証2部株価指数は前日比67.96ポイント安の6569.58ポイントと3日続落した。値上がり銘柄数は159、値下がり銘柄数は299となった。
個別では、価値開発、カーチスホールディングス、象印マホービンが年初来安値を更新。DNAチップ研究所、黒谷、コメ兵<、テクノスマート、スガイ化学工業が売られた。
一方、技研興業が一時ストップ高と値を飛ばした。アグレ都市デザイン、グッドコムアセット、情報企画、寺岡製作所、トーヨーアサノなど13銘柄は年初来高値を更新。日本タングステン、ジェコー、北日本紡績、ウイルコホールディングス、星和電機が買われた。