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【大引け概況】
4日の日経平均株価は続落し、前日比244円58銭安の2万3135円23銭で終えた。
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前日のNYダウが一時450ドル超の下げをみせるなど大きく値を崩したことで、リスク回避ムードのなかでスタート。米国ではトランプ米大統領の発言を受けて米中交渉が長期化するとの思惑が嫌気されたほか、外国為替市場でもドル売り・円買いが進み1ドル=108台半ばまで円高に振れたことがネガティブ材料となった。
米下院は3日、中国新疆ウイグル自治区で少数民族ウイグル族を弾圧する中国当局者に制裁を科すようトランプ米政権に求めるウイグル人権法案を賛成多数で可決した。中国側は反発の姿勢を示した。米中間の溝が深まり、貿易協議に影響を及ぼすとの見方から円が対ドルでじり高となったのに連動し、日経平均は午前に下げ幅を300円超に広げる場面も目立った。
 
半面、先行きを冷静に見極めようとする投資家も多く、売り急ぐ動きは限られた。午後は総じて底堅い展開となった。
2万3000円に接近する場面では押し目買いが入りやすかった。午後に入るとトヨタやソフトバンクグループ(SBG)など主力株の一角への買いがやや強まった。
 
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比50.03ポイント安の1万5211.21だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、3.46ポイント安の1703.27で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆673億円と、6営業日ぶりに2兆円を超えた。売買高は10億8504万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は866、値上がりは1170、変わらずは121銘柄だった。

業種別株価指数(33業種)は、証券・商品先物取引業、非鉄金属、鉱業、医薬品などが下落。電気・ガス業、不動産業などは上昇。
 
個別では、ファーストリテイリング、ファナック、アステラスが急落、資生堂も大きく下げた。任天堂も売りに押された。村田製作所、東京エレクトロン、アドバンテストなども下落した。木村化工機が急反落、デジタルアーツも大幅安、トリケミカル研究所も大きく値を下げた。三櫻工業も、エア・ウォーターなどの下げも目立つ。
 
半面、トヨタ自動車が堅調、ソフトバンクグループもしっかり。住友不、NTTデータ、積ハウス、コナミHDが上昇した。花王も底堅い動き。新光電気工業が商いを伴い大幅高。サインポストはストップ高で買い物を残した。ニッカトーが物色人気となり、富士通ゼネラル、GSIクレオス、内田洋行、オルトプラス、日本航空電子工業なども上昇した。
 
東証2部株価指数は前日比22.42ポイント安の7174.74ポイントと続落した。
出来高1億0093万株。値上がり銘柄数は180、値下がり銘柄数は224となった。
 
個別では、魚喜、アシードホールディングスが年初来安値を更新。パス、土屋ホールディングス、インスペック、スリーエフ、レオクランは値下がり率上位に売られた。
 
一方、富士通フロンテックがストップ高。FDKは一時ストップ高と値を飛ばした。技研ホールディングス、富士古河E&℃、YE DIGITAL、日本和装ホールディングス、パシフィックネットなど21銘柄は年初来高値を更新。ミダック、広栄化学工業、サイバーステップ、図研エルミック、オーナンバが買われた。