日本時間22日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて警戒感が強く、運用リスクを回避する売りが優勢だった。
前日の欧米株市場が全面安商状に売り込まれ、これを引き継ぐ形で下値を試す展開を余儀なくされた。米国株市場ではFOMCの結果公表を目前に長期金利が大幅に上昇し、これを嫌気する形で景気敏感株やハイテク株に売りがかさんだ。
東京株式市場でも自動車セクターや医薬品、商社株などに値を下げる銘柄が目立ち全体指数を押し下げた。日経平均株価は先物主導で2万7300円近辺まで売り込まれ、後場寄りに下げ渋る場面もみられたが、引け際に手仕舞い売りを浴び、結局きょうの安値圏で引けている。7月19日以来約2カ月ぶりの安値をつけた。
朝方の売りが一巡すると日経平均はやや下げ渋った。FOMCの結果発表を前に様子見ムードが強い中、下げの大きい銘柄の一部には押し目とみた買いも入り、指数を支えた。だが、大引けにかけては再び売りに押された。
市場からは「日経平均は再び200日線を下回ってきたが、前回(9月7日)は同線割れ後に急速に値を戻した経緯があり、リバウンドへの期待は残る。もっとも、FOMCの結果次第であり、指数が下ブレれば先物売り圧力も増すだろう」との声が聞かれた。
次回11月以降の利上げに関するFRBの政策スタンスについても注目されている。いずれにせよFOMC通過後は荒い値動きが見込まれるが、東京株式市場は3連休前で積極的な商いは限られそうだ。