3営業日連続で年初来高値を更新し、2018年10月18日以来の高値をつけた。米中貿易協議の進展観測に加え、今日から本格化する主要企業の19年4〜9月期決算に期待する買いが優勢だった。
日経平均は先物主導の買いが入り高値で寄り付いた。その直後、米半導体大手の業績悪化で日本企業の半導体関連銘柄も連れ安し、相場を下押した。
半導体値がさ株の東エレクと、米共有オフィス大手に金融支援を決めたことが嫌気されたソフトバンクGの2社で約55円日経平均を押し下げた。一方で、エーザイなど医薬品銘柄の株価上昇が下支えとなった。
米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は21日、米国と中国の貿易協議が進展すれば、12月に予定する中国製品に対する追加関税の発動を取り下げる可能性を示唆した。米中協議が進展し業績が改善するとの見方から、海運や非鉄金属などの景気敏感株が上昇した。
日経平均の上げ幅は一時100円に迫った。「市場はすでに来期を見ており、今回の決算で業績の底入れを確認できるとの思惑から先回り買いが入った」との見方が出ていた。
JPX日経インデックス400は続伸し、終値は前営業日比86.73ポイント高の1万4652.40だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、9.54ポイント高の1638.14で終えた。両指数とも年初来高値を更新した。
東証1部の売買代金は概算で2兆1526億円と、4営業日ぶりに2兆円を超えた。売買高は11億8961万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1531と、全体の約7割を占めた。値下がりは535、変わらずは89だった。