朝方は、前週末の米国株高を支えに買いが先行した。ただ、米中貿易摩擦への懸念がくすぶり、一巡後は持ち高調整売りにいったん下げに転じた。
その後は、外国為替市場で対ドルの円相場の上昇が一服し、値がさ株の一角に買いが入った。日経平均は一時、100円を超える上げ幅となる場面があった。
後場は、昼休みの時間帯に上海総合指数が軟化したことを受け、上げ幅を縮小して始まった。その後は、上値が重く再度マイナス圏入りし、大引けにかけては同指数にらみで精彩を欠く展開となった。
中国政府が3日、約600億ドル分の米国輸入品に追加関税を課すと発表。6日の上海総合指数は上昇する場面もあったが、徐々に下げ足を強めて投資家心理の重荷となった。
週初で参加者も少なく、4〜6月期の決算発表を材料にした売り買いが中心となった。
JPX日経インデックス400は3日続落。終値は前週末比72.69ポイント安の1万5340.13だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、9.68ポイント安の1732.90で終えた。
東証1部の売買代金は2兆858億円。売買高は13億5067万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1486と、全体の約7割を占めた。値上がりは540、変わらずは77銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、建設業、その他製品、銀行業の下落が目立った一方、鉄鋼、石油・石炭製品、情報・通信業などが上昇した。
個別では、三菱UFJやT&D、三井住友FGが売られた。トヨタ自、ソニーなどがさえない。任天堂、東エレクや信越化、ヤマハも下げた。前週末に決算発表した銘柄ではシスメックス、サッポロHD、アシックスなどが大きく売られ、大成建は本日の取引時間中に決算発表して急落した。
一方、18年4〜6月期の決算が好感されたNTTデータが上昇。ソフトバンクG、ファナック、NTTドコモなどが堅調。ソフトバンクGは新規高レーティング付与が観測されている。ファーストリテは小幅に上昇。スズキは4%を超える上昇となり、連日で上場来高値を更新した。決算発表銘柄ではNTTデータやライオンが大きく上昇し、ノリタケなどはストップ高水準まで買われた。
東証2部株価指数は前週末比36.91ポイント安の7289.65ポイントと3日続落した。
出来高7377万株。値上がり銘柄数は157、値下がり銘柄数は291となった。
個別では、省電舎ホールディングスがストップ安。田辺工業、安川情報システム、アスモ、Oak キャピタル、新内外綿など33銘柄は年初来安値を更新した。
セブンシーズホールディングス、リスクモンスター、フライトホールディングス、ファステップス、中央自動車工業は売られた。
一方、パスがストップ高。櫻護謨、MCJなど3銘柄は年初来高値を更新した。
堀田丸正、Oak キャピタル、アイ・アールジャパンホールディングス、スガイ化学工業、フュートレックは買われた。