東証株価指数(TOPIX)も続落し、2.95ポイントや巣の1568.57で終えた。
世界的な景気の減速感が不安視され、アジアの主要株価は軟調な値動きだった。
前週末の海外市場で1ドル=109円台の為替相場が東京市場では円高に振れるなど、投資環境は良好とはいえなかった。このため日経平均は一時、下げ幅を前週末比150円近くに広げた。
キーエンスなど26日発表の19年4〜6月期決算が低調だった銘柄への売りが相場の重荷となった。アジア株が総じて安く推移したことも投資家心理を悪化させた。
今週に米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要な市場イベントが相次ぐため、様子見ムードも目立った。
決算発表を受けた個別銘柄の物色にとどまり、持ち高を一方向に傾ける動きは限られていた。外国為替市場で円相場がやや円安・ドル高に振れ、日経平均は大引けにかけて下げ幅を縮小した。
市場からは「地合いは良くない」との声が漏れていた。業績不安が重しになっている状況では、買い注文も入りにくいようだ。「今週は決算発表に加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の政策決定会合、米雇用統計と市場関連のイベントが目白押しで様子見感が強く、動いている投資家は少ない」との見方があった。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前週末比31.40ポイント安の1万3940.74だった。製造業の業績回復が遅れるとの見方から、26日に決算を発表した機械や半導体関連の銘柄に売りがかさみ、相場の重荷となった。今週に米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀政策決定会合などのイベントを控え、様子見ムードも目立った。
東証1部の売買高は9億6264万株だった。値下がり銘柄数は1091、値上がりは952、変わらずは108だった。