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【大引け概況】


12日の日経平均株価は3日続伸し、前週末比327円36銭(1.16%)高の2万8542円11銭で終えた。8月26日以来半月ぶりの高値。
 
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前週末の米株高を受けて投資家心理が上向き、主力の値がさ株への買いが指数を押し上げた。
 
朝方から大きく買い優勢に傾いた。前週末の欧州株市場が全面高様相となったが、この流れを引き継いで米国株市場でもNYダウなど主要株価指数が上値追い態勢を強めた。FRBによる金融引き締めへの警戒感が後退、米長期金利上昇に歯止めがかかりハイテク株などに追い風が吹いた。
東京株式市場でも外国為替市場でドル高・円安が進行したことを受けて値がさハイテク株が全体指数上昇に寄与、政府の入国規制緩和の動きを背景にインバウンド関連株にも買いが広がった。日経平均は一時400円近い上昇をみせる場面もあったが、あすに8月の米CPI発表を控え、この結果を見極めたいとの思惑から後半はやや伸び悩んだ。
 
前週末の米市場では長期金利の上昇一服を受け、ハイテク株などに買いが入った。東京市場でも高PER(株価収益率)のグロース(成長)株を中心に買われた。半導体関連銘柄やソフトバンクG(SBG)、ファストリも買われ、指数を押し上げた。
 
国内では、政府が10月までをメドに新型コロナウイルスの水際対策で導入している1日あたりの入国者数の上限を撤廃する調整に入ったと伝わった。訪日客需要が回復するとの見方から、空運株や鉄道株、百貨店株の上昇が目立った。
 
ただ、朝方の買い一巡後は伸び悩んだ。前週後半から急ピッチで相場が上昇しており、利益確定や戻り待ちの売りも出やすかった。米金融政策の先行きを見極めたいと、13日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)を控え様子見姿勢が強く積極的な買いは手控えられた。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、終値は前週末比14.69ポイント(0.75%)高の1980.22だった。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆1699億円。売買高は9億2587万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1259と、全体の7割弱を占めた。値下がりは488銘柄、変わらずは90銘柄だった。
 

 
業種別株価指数(33業種)は陸運業、空運業、精密機器、小売業などが上昇。下落は鉱業、電気・ガス業など。
 
 
個別では、ソフトバンクグループが強調展開を見せ、東京エレクトロンなど半導体製造装置関連も上昇した。ファーストリテイリングの上げ足も目立つ。ダブル・スコープが商いを伴い高く、オリンパス、テルモ、トレンド、メルカリ、楽天グループ、セブン&アイ、日本航空なども値を上げた。日医工、gumi、HEROZ、鎌倉新書はいずれもストップ高に買われる人気となった。日本駐車場開発も活況商いで高い。
 
 半面、日本郵船、川崎汽船などの上値が重く、INPEXも冴えない。三菱重工業や日揮HD、東ソーも軟調。クミアイ化学工業、ポールトゥウィンホールディングスが急落、ペガサスミシン製造、ベステラ、国際紙パルプ商事なども売られた。鳥貴族ホールディングス、リンクアンドモチベーションも安い。