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【大引け概況】
8日の日経平均株価は4日続伸し、前日比403円06銭高の1万9353円24銭で終えた。
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最近の急激な上昇を受けて利益確定売りがかさみ、日経平均は前日比200円超下落する場面があった。その後は値頃買いが入り、プラス圏に浮上。午後の取引では、米株価指数先物の値上がりや円相場の軟化に歩調を合わせ、上げ足を速めた。上げ幅は一時、500円を超える場面があった。値がさ株のファストリは約8%上昇し、一銘柄で日経平均を約120円押し上げた。

 
欧米での新型コロナウイルス感染者の増加ペースを巡る観測や政府の緊急事態宣言を受け、当面の悪材料は出尽くしたとの見方から海外短期勢の先物の買い戻しが強まり、相場を押し上げた。
外国為替市場で、ドル・円相場が一時、1ドル=108円90銭台(7日終値108円87−88銭)と、やや円安方向に振れたことも支えとなったようだ。
 
市場では「後場はファーストリテが上げ幅を拡大したことで、日経平均株価を押し上げる格好となった。前場に200円強の下げを見せた後、後場には500円近い上昇をみせるなど、値の荒い展開はまだ続きそうだ」との声が聞かれた。

JPX日経インデックス400は3日続伸。終値は前日比210.89ポイント高の1万2810.48だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、22.26ポイント高の1425.47で終えた。

 
東証1部の出来高は16億8156万株、売買代金は2兆8114億円。騰落銘柄数は値上がり1634銘柄、値下がり478銘柄、変わらず56銘柄だった。

業種別株価指数(33業種)は空運業、陸運業、証券・商品先物取引業などの上昇が目立ち、下落は鉱業、鉄鋼、石油・石炭製品など。
 
個別では、JAL、ANAが上伸し、JR東海、JR東日本は大幅高。野村が値を上げ、東京海上も堅調。ソフトバンクG、ファーストリテ、任天堂、東エレクが高く、ソニー、トヨタは底堅い。エムスリーが値を飛ばした。
 
半面、国際帝石、JXTGが安く、日本製鉄、JFEは軟調。富士フイルム、デンカが利益確定売りに押された。三菱UFJは値を消した。
 
東証2部株価指数は前日比23.58ポイント高の5384.61ポイントと3日続伸した。
出来高6743万株。値上がり銘柄数は335、値下がり銘柄数は99となった。
 
個別では、ギグワークス、鉄人化計画がストップ高。大都魚類は年初来高値を更新。ビットワングループ、インスペック、価値開発、スターフライヤー、ユーピーアールが買われた。
 
一方、倉庫精練、阪神内燃機工業が年初来安値を更新。レオクラン、アイスタディ、キーウェアソリューションズ、木村工機、川本産業が売られた。